ホットパック

読み方と意味

ほっとぱっく

英:Hot Pack

温熱療法。湿式、乾式がある。比較的表層の組織(皮下2〜3cmまで)を温めるのに用いる。

メディッコ補記
疼痛緩和などを目的に体を温める道具です。

湿式のものは、ビニール素材の袋の中に保温効果の高いジェルのようなものが入っていて、それを熱いお湯につけておきます。使用時にはお湯から取り出し、タオルに包んで体を覆ったり(タオルなので湯気が出てきて、湿熱)、ビニール袋に包んで体を覆ったり(ビニールで湿度が出ないので、乾熱)します。

乾式のものは、通電させるための機械があり、そこからを通電線を介してヒーターの入ったパックを温めます。これを膝や腰に当てて温めています。パックには温度センサーがついていて、熱くなりすぎないように制御されています。

リハビリ場面で体を温めている人をみたことがあると思いますが、大体ホットパックです。冬場になるとあまりの気持ちよさに「ホットパックだけしてくれたらいいよ」と仰る患者さんもいるために、多用するのは注意が必要です。あまりにも気に入った患者さんには、市販されているレンジでチンタイプのホットパックの存在をこっそり教えておいてください。