カウンターウエイト

人が姿勢をキープする反応の一つです。身体の重みを使って、ヤジロベーのように上手に姿勢をキープしているとき「カウンターウェイトを使ってる！」と理学療法士は判断します。

例えば、左脚を曲げて（股関節屈曲）、右脚で片足立ちをとっている人をイメージしてみてください。身体にはこの時、左下半身の重みによって重心が前に変位するために、前方に倒れてしまう力が働いています。そこで片足立ちをキープするために、上半身を後ろにのけぞらせ（体幹伸展）、上半身重心を後方に変位させます。これによって重心が力学的に釣り合います。このように体の位置を変えることで重心を釣り合わせる反応がカウンターウェイトです。

似たような反応としてカウンターアクティビティというものがありますが、これに比べてエネルギーの消費が少なく済むという特徴があります。