読み方と意味
でえすかれーしょん
最初にスペクトラムの広い抗菌薬を使用
し、培養結果と臨床的効果をみて、不要な抗菌
薬を中止したり、より狭いスペクトラムの抗菌
薬に変更する治療法
スペクトラム:その抗菌薬が有効である微生物の範囲。有効な微生物が多い場合は””広い””、有効な微生物が少ない場合は””狭い””と表現される。
メディッコ補記
感染症治療において、感染原因の微生物を見誤るとその後の治療経過は非常に難渋します。
そのため、まずは可能性がある微生物をすべてカバーできるような抗菌薬を選択します。
これがスペクトラムの広い抗菌薬ですね。
その後、培養結果を確認し原因である微生物が特定できたなら、ピンポイントで効くよりスペクトラムの狭い抗菌薬に変更します。
スペクトラムの広い抗菌薬で、そのまま治療を継続してしまうと、将来、微生物がその抗菌薬に耐性を獲得してしまう危険性があるのです。
ちゃんとやることが耐性菌対策に重要なのであります。