半月板損傷

読み方と意味

はんげつばんそんしょう

英:meniscus injury

メディッコ補記
半月板は膝関節の大腿骨と脛骨の間にあり、歩行時などのクッション性と安定性向上に大きな役割を果たしています。半月板が損傷すると、膝関節の屈伸時に疼痛やひっかかり感が生じます。また、損傷の程度が重度化していくと、関節水腫や急に膝が動かなくなるロッキング現象という状況が生じ、歩行することも困難になります。

受傷機転は、スポーツに起因する場合や加齢により継続的に力が加わって損傷する場合があります。特にコンタクトスポーツに多く、半月板損傷だけではなく前十字靭帯損傷なども合併する場合が多いです。

診断は徒手による検査、MRI、関節鏡等によって行われます。

治療は、運動療法やヒアルロン酸の関節内注射などの保存療法や外科的手法として半月板切除や修復術などを行います。その後のリハビリテーションが重要で特にスポーツ復帰を目指す場合は筋力強化も含めて取り組むことが必要となります。