皮内注射

読み方と意味

ひないちゅうしゃ

英:Intradermal injection

表皮の下にある真皮に薬液を吸収させる注射方法。主にアレルギー反応(パッチテスト)やツベルクリン反応をみるの検査で用いられるのために行われる。

メディッコ補記

皮膚表面から見て、表皮の次に存在する真皮に薬液を注射する方法です。注射針を皮膚に対して5~15度くらいの角度で穿刺することで、ちょうど真皮に針先が当たります。

角度を垂直に近づけてしまうと、真皮を通り越して皮下組織や筋肉に当たってしまうため、テクニックが必要です。真皮に正しく薬剤が入っていると判断するポイントは、米粒大の水ぶくれのように皮膚が膨れ上がることです。

注入する薬剤量は0.1mL程度なので、大きさは5㎜大くらいになります。注射後は揉まないよう声掛けが必要です。「IC」「ID」と略されることもありますが、他の略称と混同しやすいので注意しましょう。