HIT

読み方と意味

ひっと
英:heparin-induced thrombocytopenia
和:ヘパリン起因性血小板減少症
ヘパリンが原因による血小板の活性化および減少、またその合併症による血栓症。ヘパリンの重大な副作用の一つ。

メディッコ補記
透析治療において、一般的な抗凝固剤はヘパリンの持続投与ですが、HIT患者さんにおいては逆にヘパリン投与により凝固が発生してしまいます。HIT抗体の検査を行うことで確定診断が行えますが、臨床において透析中の血液回路内の凝固は他にも様々な原因が疑われるため、発症頻度の低いHITを忘れないようにしなくてはいけません。HITが確定した場合は、非ヘパリンの抗凝固剤への変更で対応します。