認知症

読み方と意味

にんちしょう

一度獲得した認知機能が、何らかの原因により持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたす状態をいう。

アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管性、前頭側頭葉変性症の4つのタイプに大別される。

メディッコ補記
アルツハイマー型は、記憶を司る海馬の神経細胞がはじめに萎縮をすることで高度な記録障害を認めます。

4つのタイプの中で最も多く、一般的に認知症というとこのタイプをさして使っていることが多いのかな、と思います。

レビー小体型は、幻視や運動障害が現れるのが特徴で、パーキンソン病との関連が深いです。近年患者数は上昇傾向にあります。脳血管性は、脳の血管障害しに付随して起こるものです。生活習慣病対策の結果、減少傾向にあります。前頭側頭葉変性症は、読んで字のごとく前頭葉や側頭葉が強く障害されます。人格変化や反社会的行動が現れることがあります。

近年認知症患者さんは増加の一途を辿り、今後も増えることが予測されます。治療や看護の発展は目覚ましく、施策などの整理も急速に進んでいます。一般社会における認知症への関心も見られ、近年はドキュメンタリーやテレビドラマでも取り上げられるようになりました。

 

筆者がこれを記載している現在、「大恋愛」というドラマが放送されています。戸田恵梨香さん演じる女医が、若年性アルツハイマーに侵される内容です。一般社会への理解が広まると良いですね。