採血

読み方と意味

さいけつ

一般的には、検査のために患者の静脈から血液を採取すること。

看護師が行う静脈採血手順としては、採血部位から5~10cm程度中枢側を駆血帯で駆血し血管を怒張させます。

その後目的刺入部を消毒し血管に採血針を刺し、検査必要量を採取します。消毒はアルコール綿が使用されることが多いですが、アルコールアレルギー患者ではクロムヘキシジンが選択されます。

 

また、駆血帯はゴム製の物もあるため、ラテックスアレルギー患者では服の上から駆血帯を使用したり、ゴム製以外の駆血帯を使用したりします。

採血針刺入時に迷走神経反射を起こす患者さんもいるため、できるだけ臥位または背もたれ付きの椅子に座っての採血が望ましいです。

動脈からの採血は、主に血液ガスの分析に用いられますが、「特定行為」に定められているため、研修を受けた看護師以外は原則行いません。