トップダウン方式

読み方と意味

とっぷだうんほうしき

療法士が評価をする際の考え方。患者の動作分析や問診から、考えられる問題点の仮説を立て、それに対する評価を行い治療していく。

メディッコ補記
理学療法では患者さんの評価を行った後に、介入を行っていきます。

この時の思考プロセスの一つにトップダウンというものがあります。まず問診や動作分析から、その人の問題点の原因に対する仮説を立てます。

例えば、患者さんの歩行を観察し「この患者さんは歩く時に躓きがある…きっと足首の筋力が弱いはずだ!」と仮説を立てます。

次に、その仮説に対して細かな評価や治療を行います。先の例では、評価として足首の筋力を測定したり、治療として足首の筋力トレーニングを行います。このように、「仮説を立て、評価と治療をもって検証する」作業を繰り返していきます。

実際の臨床では限られた時間の中で評価や治療を行なっていきますので、主にこの方法で行なっています。疾患全ての評価をしない分時間短縮できますが、動作分析などの熟練度によって理学療法士の能力によって差が生じます。

このメディッコ補記記入者はまだまだ自分の熟練度を反省する日々です。