滅菌

まず、滅菌と似ている言葉として「消毒」があります。

消毒は感染症を引き起こさないレベルに微生物を減らす方法であり、採血や注射の前にアルコール面で皮膚を拭くのは薬剤消毒です。

滅菌の場合には、微生物をゼロにするのが目的。

主に手術器具や検査器具で体内に挿入・操作するもの、清潔を保ちながら使用するものを対象にしています。

たとえば、ピンセットのような攝子やはさみのような鉗子などです。医師や看護師が滅菌物を扱う場面が多いですが、妙に神経を尖らせる場面ですね。

新人の慣れないうちは、滅菌したものを素手やビニール手袋などで触ってしまい、不潔にしてしまってよく怒られたものです。

滅菌された清潔なものと、不潔なものの扱いにうるさいのはそのためです。滅菌対象物としては薬液から金属製、ゴム製など幅広いものがあります。