読み方と意味
かうんたーむーぶめんと
英：counter movement(CM)
姿勢制御における反応。目的動作に伴って生じる運動の広がりと逆の運動の広がりを起こす別の運動を同時に行うことで制御しようとするもの。
メディッコ補記
人が姿勢をキープする反応の一つです。
目的とする動作の方向と逆方向の動作を使って姿勢をキープしているとき「カウンタームーブメントを使っている！」と理学療法士は判断します。
例えば、バンザイー！と両手を挙げる姿をイメージしてください。人はこの動きを行う瞬間に、手の動きによって重心が後方に移動します。そのため、この動きだけを単独で行うと、姿勢が崩れてしまい、後ろに倒れてしまいます。そこでこの動きによる重心の変化を生じさせないようにするために、重心を前方に移動させるような動きを生じさせます。
例えば手を挙げた瞬間に身体を曲げる様な動きです。2つの相反する動きをほぼ同時に行うことで姿勢をキープすることが可能になります。実際の身体の動きにおいては目では分からないくらいに繊細な動きであることも少なくないため、熟練した観察眼が求められます。