回想法

読み方と意味

かいそうほう
英:reminiscence/life review
アメリカの精神科医ロバート・バトラーが考案し、始めた心理療法。主に高齢者を対象とし、人生の歴史や思い出を、受容的共感的態度で聞くことを基本的姿勢とする。1対1で行う個人回想法とグループ回想法に分かれる。記憶が保てている時代に戻り、当時を思い出すことで活発な活動を狙うリハビリ方法の1つ。

メディッコ補記
患者さんが昔を思い出すことの出来るように過去に使っていた道具や当時の写真など(例えばベーゴマやなど)を用いて、自身の過去を振り返ってもらい、「古き良い時代」を思い出してもらいます。

また、竹とんぼの作り方や野菜の育て方など、過去に得た技術や知識を若い人に教えるといったことも含まれます。

喜びや社会との繋がりなどを感じてもらいQOLの向上やBPSDを抑えることが目的です。

 

筆者は作業療法士ですが、認知症の患者さんに回想療法を行った際には、患者さんと同年代で近所に住んでいた看護師さんにも話をしてもらい、昔の思い出を共有してもらいました。