読み方と意味
せめすうぇいんすたいん-ものふぃらんと
英:Semmes – Weinstein Monofilaments
手掌・手背などの表在知覚検査に用いる道具。
メディッコ補記
本来の開発者はセメス・ウェインスタインという人物であり、セメスへの尊敬の意を込めて検査道具に名前がつけられました。
道具はペン型で、ペンの先に硬さ・太さの異なる2㎝程度のプラスチック製の繊維が付いています。
この繊維を患者さんの感覚障害が疑われる部位に垂直に押し付け、患者さんに何かが触れた感じがしたかを尋ねます。
患者さんが正答できた最も細い繊維が、その部位の表在感覚の程度になります。
~ここに道具の見た目や使用法法を簡単に説明補足~
20本セットと5本セットが販売されており,神経断裂がある疾患に対しては20本セットを使用することが推奨されます。
知覚の程度は5段階に分かれており,色分けによってわかりやすく表現されます。
緑(正常)
青(触覚低下)
紫(防御知覚低下)
赤(防御知覚脱失)
赤+黒斜線(触知不能)
フィラメント番号4.17未満は3回の刺激中,一回でも分かれば正答と判定し,4.17以上のフィラメントは1回の刺激でわからなければ一本ずつ太いものに変えていく必要があります。
フィラメントの刺激方法は1.5秒かけて皮膚に対して垂直におろし、1.5かけてたわむ程度の負荷をかけ、1.5秒かけて皮膚から離すことが原法となります。
一度の実施で精密知覚機能検査(280点)の算定が可能です。