多職種連携ってなんだか難しそう…そう感じる医療スタッフは少なくないはずです。
そこで「私が多職種連携で気を付けていることシリーズ」の第2弾として、精神科デイケアで働く作業療法士の実践をお伝えします
①お互いの職域を理解してチーム医療を実践する
私が勤めている精神科デイケアでは看護師・精神保健福祉士・作業療法士が常勤として働いており、精神科医や管理栄養士、薬剤師らと連携をとって業務に当たっています。
筆者は作業療法士で病気の診断も出来ないですし、採血も出来ません、デイケアの利用者さんの次のステップに進むための施設との調節も行いませんし、薬を出すことも出来ません。
チーム医療では様々なスペシャリストが揃っているので各職種の役割を理解したうえで、自身の専門を実践することが重要になると考えています。
職場の他職種の業務、把握していますか?
②利用者さんにも職種間の違いを理解してもらう
私は過去に「作業療法士って営業?」と言われた経験があります。
この経験から、私は対象者の方に自分がどんな職種、どういったことを提供出来るかを理解してもらう必要があると感じながら業務を行なっています。
利用者さんに「お薬のことで相談があるんですけど」と言われた場合には話を聞くことできますが、処方を変えることは出来ません。
とりわけ精神科では、その時の”想い“を2度話すのは難しいため、専門職にダイレクトに相談できた方が利用者の”想い”を届けられると思います。
「主治医や薬剤師に相談してみてください。お薬の専門家ですから、以降もそうすると良いですよ」と、それぞれの役割を理解していただくように利用者さんにもお伝えをします。
③カンファレンスでは多職種の言葉に耳を傾ける
カンファレンス時には自分の職種から見た視点と他職種から見た視点によって意見が対立することがあると思います。
メディッコに身を置いて感じるのはそれぞれが専門的な別の知識を有しているということです。
別の角度から物事を見たら見えているものも違って当たり前なのですが、自分の意見が合っているんだと言わんばかりに意見を通そうとする方もいるようです(私の職場ではないですが)。
違った視点からの意見をまとめると、新たな化学反応が生まれてより良い多職種連携が可能となると思います。
まとめ
普段、同じ場所で働いている人とは気心も知れて連携も取りやすいと思います。
自分の専門の発信だけではなく、他職種の専門の理解を深めていきましょう!
あなたの意見も是非お聞かせください!
作業を通じてメンタルを整えていく方法を模索中。教育にも関心を持ち、精神科作業療法の啓発に力を入れています。