わからないとき、困ったときには、みんなで考えよう!

 

理学療法士の喜多です。

現場で働いていると、たくさんの「わからない!」「困った!」に遭遇するものです。

私たちはそれらに遭遇したとき「どうすればいいのおおお!あああああ!」と頭を抱えてしまいます。

しかし、実はみんなで考えることで問題解決できることがあります。

今回のコラムではみんなで考えるメリットやコツについて考えてみます

 

たくさんの視点から考えることができる

 

当然ですが、1人で考えるよりも3人、3人よりも5人の方がたくさんの視点があります

それによって、あなただけでは考えつかなかった解決策にたどり着ける可能性があります

たとえば、疼痛に悩む患者さんに対して、理学療法士は筋肉や基本動作(歩く姿勢など)から考えることが多いものです。

でも、それだけでは解決できないときに、看護師さんの生活に関する視点、薬剤師さんの投薬に関する視点、管理栄養士さんの栄養に関する視点が加わることで「なるほど!それが疼痛改善の糸口かも!」と気づける場合があります。

もちろん、同職種だけでははなく、他職種同士で考えると視点がさらに増えるでしょう

みんなで結論を出すと勇気がもてる

 

私はリハビリ病棟で勤務をしているので、患者さんの退院に向けて「目標」をみんなで考えていきます。

そのとき、日頃から「みんなで考えると勇気がでるなぁ」と感じます。

具体的には「この患者さんは退院時には杖歩行がゴール…いや、杖歩行は難しいかな…やっぱり杖歩行まで到達しそうだよな…」と悩みながら自分自身のなかで決定するとしましょう。

そのときに、同職種でも他職種でも「もしかしたら難しいけど、杖歩行を目指そう!」「みんなで協力しあえば到達する!」と結論をだすことで、少し不安だった目標設定が勇気をもったものに変わります。

私は1人で結論をだせないときには、すぐにみんなで考えることが大切だと感じています。

みんなで考えるコツは、みんなで考えることだ!

 

最後に、みんなで考えるコツについて考えてみます。

これ、実は「とにかくみんなで考える」に尽きます

というのも、みんなで考える機会がたくさんあればあるほど、より良い「みんなで考える」ができるようになってきます

なので、とにかくみんなで考えるための機会をたくさん作ってみてください。

カンファレンスのように形式ばったものだけではなく、「〇〇さん!××について悩んでるんですけど、何かいい考えありますか?」といった声かけからはじめてみましょう。

 

 

執筆者
喜多一馬(理学療法士/副代表)

回復期リハ病院に勤務しながら、学術・オンラインサロン運営・企業アドバイザーなどを行っている。医療コミュニケーションを勉強中。

Twitter:@rehamame