メディッコメンバーに聞いた!医療者のSNS活用術

皆さん、SNS(ソーシャルネットワークサービス)は何か使っていますか? 今の時代、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSは、知りたい情報を収集するのに欠かせない存在になってきています。

今回は、医療者ならではのSNSの使い方、注意点について話し合ってみました。

参加者

 

 白石弓夏(Ns)
看護師。 SNSはTwitterをメインに活用。最近は飯テロアカウントになりつつある(@yumika_shi

 須藤誠(OT)
作業療法士。Twitterのフォロワーは1000人くらい(@sumako1004

 福地直彦(Ns)
看護師。心と体の健康予防を応援するメンタル系ナースマン(@nurseman_nao

 イサミ(Ph)
薬剤師。Twitterでは心の赴くままに呟いている(@pism03

普段、SNSは何を使っている?

イサミ(Ph)

まずは使っているSNSについて。僕は、Twitter、Facebook、Instagram、LINE、YouTube、TikTok等、メジャーなソーシャルメディアには概ね登録しています(笑)。あ、メディッコで使っているslackも含まれますかね。皆さんはどんなSNSを使っていますか?  

白石(Ns)

個人ではTwitterとLINEがメインですね。今はほとんど使っていませんが、Facebook、Instagramもアカウントは一応あります。

僕はTwitterがメインで、Instagramはほぼ放置。Facebookは他の人の投稿をシェアするだけですね。イサミさんと同じで、TikTokは目の保養かな(笑)。最近はツイキャスも聞いたりします。

須藤(OT)

皆さん、かなり積極的ですね(笑)。僕はTwitterがメインで、Facebookはほとんど見る専。自分の投稿は放置してますね。Instagramはもっと放置…(笑)。

福地(Ns)

イサミ(Ph)

皆さん、Twitterはアクティブみたいですね! 複数使っているとそれだけ時間がとられるので、何かしらの使い分けが必要な気がします。

SNSを始めたきっかけは何?

ところで、みなさんはどんなきっかけでSNSを始めたんですか?

須藤(OT)

イサミ(Ph)

スマホを買ったからですね(笑)。買って即TwitterとFacebookに登録しました! 最初はリアルな友人との戯れが目的でしたね~!

白石(Ns)

私はLINEとFacebookは友達がやっていて、連絡手段に使っていました。Twitterはライターを始めたときに、情報収集や発信するのに便利だったからですね。

Twitterは友人の紹介がきっかけでしたが、情報収集として使い始めたら手放せなくなりました(笑)。Instagram、Facebookも友人からの紹介で登録したけれど、これといった目的はとくにないです。リアルな友達とつながっているだけですね。

須藤(OT)

イサミ(Ph)

スマホにする前も、元々はmixiで日記とか書いてました! そんな黒歴史を思い出してしまった…(笑)。高校生のときから地域掲示板とか好きで使っていて、友達とスレッド立てて遊んでた口です。

イサミさんらしい!(意味深)

須藤(OT)

僕はTwitterが流行っていると聞いて、だいぶ前にアカウントを作っていたんですが、ずっと放置していたんですよ。それを最近思い出して、情報収集目的で使い始めました。Facebookは地元のつながりのためとオンラインサロンのグループに入るために作りました。Instagramは興味本位ですね。

福地(Ns)

何のためにSNSを使ってるの?

イサミ(Ph)

SNSは友達とのつながり以外でも、情報収集で使う人が多いですよね! 医療関連のイベント情報も散見されますし。自分は興味のあるもの、参加できそうなものはチェックして、実際に参加するときもあります! 皆さんはどうですか?

白石(Ns)

Twitterでは、この人のツイートは勉強になるなぁ、癒されるなぁって人をフォローしています。基本的には現場で働く看護師をメインにチェックしていて、医師やリハビリ職など、日頃からよく関わる職種もチェックしています。

イサミ(Ph)

SNSは癒しも大事!(笑)

白石(Ns)

SNSからつながって実際に会って仲良くなったり、仕事をしたりすることも最近はありますね。自分自身が看護師のコミュニティ代表をしているので、比較的いろんな医療職とつながりやすいです。変なアカウントに引っかからないようにする目だけは、鍛えられている気がします(笑)。

僕もその人のプロフィールやタイムラインを読んで、どんな活動をしているかをチェックしています。情報の確かさは経歴だけじゃわからないけれど、あくまで一つの指標にはなりますからね。ただ、どんなに経歴や業績がすごい人でも、Twitterで悪口をいっている人が多いと気分が悪くなるので、そっとフェードアウトしています。

須藤(OT)

タイムラインが荒れると、あまりいい気分はしないですよね。

福地(Ns)

同職種のOTからフォローされることも多いですが、基本的に定期的に発信してない人はフォロバ(フォローバック)もせず、放置してしまいます。他の医療職とも、あまり職種を気にせず、面白そうな人なら絡んだりしてるので、誰がどの職種かわからないことも多々ありますね(笑)。

須藤(OT)

わかります(笑)。興味のある投稿を見つけたら、プロフィールを確認して、面白そうだと思ったら、僕もフォローして情報を得ます。

福地(Ns)

イサミ(Ph)

同意!タイムラインは自分好みにカスタムしますね。

基本的に医療介護領域を中心に見ていますが、業種関係なく自分が興味を持ったらフォローしますし、プロフィールがしっかりしていて、定期的に投稿してる方はフォロバしますね。副業斡旋業者はフォローを外すかミュートしています。

福地(Ns)

これは失敗した、怖いと思ったエピソード

イサミ(Ph)

SNSでの失敗や、怖いと思ったエピソードはありますか?

白石(Ns)

Twitterはフォロワーが増えてくると、個人的な愚痴とかは言いにくくなりますよね~。しかも140文字の制限があるので、伝えたいことが伝わりきらずに誤解されやすいことを知りました。人は文章をちゃんと読まないんだな~と痛感。

僕は失敗というか、職場の人に見られていると知ったとき、なんか怖いな~と感じて一時的に鍵アカ(アカウントに鍵をつけて非公開にすること)にしていたことがあります!

須藤(OT)

白石(Ns)

そうなんだ!

個人的な愚痴とか意見を言うのがTwitterなのに、言いづらくなったな~と感じていましたね。それが嫌になったので、監視されていると思ったら、後輩でも同僚でもブロックすると心に決めました(笑)。

須藤(OT)

SNSの使い方は自由ですからね。僕は精神科の看護師として活動しているので、通院している方から直接DMが来たことがあります。自分の言動が誰かの負のトリガーになり兼ねないので、怖いなと感じました。

福地(Ns)

イサミ(Ph)

SNSを利用する患者さんに影響するかもしれないというのは怖いですね。

自分は顔出しをしていたので、変な詐欺に引っ掛からないか心配ですね。また、Twitterは140文字ですし、読み手側の解釈で大きく変わるところも怖いと感じます。

福地(Ns)

自由でいい、ソーシャルメディアの歩き方

イサミ(Ph)

今のSNSに何か思うことはありますか?

昔はもっと気楽で、多くの人が自由に発信していたと思うんです。その頃はものすごく貴重な情報が流れていたこともありましたが、最近は見られている前提の情報しか流されていないので、情報収集としては少し弱くなったような感覚もあります。

須藤(OT)

たしかに、同じように感じますね。

福地(Ns)

最近のSNSは、コミュニティを作ったり、意見交換の場としての役割も持っていると思います。内輪の情報はコミュニティ内に限定されますが、昔と変わっていたとしても、今後も情報収集、意見交換の場として活用していきたいですね。

須藤(OT)

やはりコミュニティにとって、SNSの役割はとても大きいですよね。

福地(Ns)

白石(Ns)

私はフリーランスとして働いているので、たまにSNS上で仕事をもらうこともありますが、今後はもっとスムーズに仕事のやりとりができたらいいなと思います。エビデンスのあるものをしっかりインプット、アウトプットしていきたいですね。

イサミ(Ph)

SNS上で仕事が来るんですね。僕もそんな風にフリーランスになれないか、憧れを抱き始めています。弟子にして欲しい(笑)。

白石(Ns)

イサミさん、そのテーマだったら別の座談会で一本いけますわ(笑)。

僕もフリーランスへの憧れがありますし、副業や起業にも関心があるので、多くの職種の方とつながって幅広い知識を得たいと思っています。あとは、地元地域の医療関係者のコミュニティを作りたいと前から思っていて、少しでも知名度をあげてコミュニティ作りにつなげたい気持ちもあります。

福地(Ns)

じゃあ、次回は弟子入り座談会でお会いしましょう(笑)。

須藤(OT)

白石(Ns)

ちょ…!(笑)

まとめ
情報収集やイベント、友人とのつながりなど、SNSの活用方法はたくさんあるようです。一方で、医療者だからこそ見られているのを気にしたり、誤解を生んでしまう怖さもあるようですね。ミュートやフォロー整理、ブロックも含めて、心身共に負担のない活用方法を検討しましょう。SNSは時間とマナーを守ってこそ、楽しめる場ですね!(笑)