社会人生活、やっとリズムがつかめてきた。ふぅ。「そろそろ担当を持ってみようか。」という時期ではないでしょうか?社会人生活、新人ST生活、いかがお過ごしですか??
学校でもたくさん勉強してきたけど、「社会人になっても一生勉強!」。でも、思い返せば、リハビリプログラム立案や訓練教材作成については学校ではあまり習わなかった!教科書にも書いてなかったなぁ…どうすれば!?そんな気持ちになっていないでしょうか?
今日は、私がこれまで勉強した本の中で、「これは勉強になったなー!」という、失語症・嚥下障害の書籍を紹介します。
失語症の勉強・オススメその1
臨床上、失語症の方と多く出会いますね。まずは、それぞれの症状についての分析をしましょう!そこでオススメなのがこの一冊です。
【なるほど!失語症の評価と治療〜検査結果の解釈から訓練法の立案まで〜/金原出版株式会社/小嶋知幸(著)】
私は新人の時、先輩にあまり指導を受けられない体制でした。そんなとき、違う病棟のSTの先輩が「コレが勉強になるから」と教えてくれた一冊です。10年以上前の教科書ですが(そうだよね、私が新人の時なんだから…)今もコレを後輩たちに勧めています。
「復唱って、どのようなメカニズム?」「意味記憶って?」など、図やイラストがふんだんに使われていて、わかりやすいですよ。
失語症の勉強・オススメその2
文字で勉強するだけでなく、音声や映像があったほうがわかりやすい!という方もいるでしょう。そのような方には、この一冊。
【臨床力up!動画と音声で学ぶ 失語症の症状とアプローチ/三輪書店/森田秋子、春原則子(著)】
解説もわかりやすく、前述したように音声や動画が使われているのでイメージしやすいですよ。
嚥下障害の勉強・オススメ
嚥下障害の本は、失語症の教科書以上にたくさん出ていますね。学校で使用していた教科書にも訓練法はたくさん載っているので、それを読み返すのも良いかと思います。そこで、嚥下障害といえばハズせない、藤島先生!
【脳卒中の摂食嚥下障害 第3版 Web動画付/医歯薬出版株式会社/藤島一郎、谷口洋(著)】
藤島先生のことを知らない言語聴覚士はいないと思いますが、この本の良いところは動画のQRコードがたくさんついています。嚥下障害は映像も合わせて勉強することがベターです。まずは脳卒中後遺症の嚥下障害を勉強していきましょう。
多職種連携といえば・オススメ
最後に。病院、施設、訪問事業所、教育機関、療育…どのようなところでも、多職種の存在はありますよね。そんな時はこちらがオススメ!
【現場から学ぼう!看護師のための多職種連携攻略本/株式会社CBR/メディッコ(著)】
宣伝来ました!笑
宣伝ですが、マジメな話し…自分の仕事はもちろん、他職種の役割を知らないと「コレは誰にお願いすれば良いのだろう?」と迷うことがあります。「とりあえず困ったら看護師さん!」となりがちですが、それだけではダメ。相手を理解して、それから頼みたいものです。
また、著者であるメディッコメンバーは、現場でガツガツ働いている集団です。理想ではなく、現実世界がたくさん詰まっていますよ!!きっと皆さんのお役にも立てるハズです。
まとめ
「私たちは、はじめに受け持った患者さんを救うことは難しい」ということはよく言われますよね。「今の私なら、あの時出会った患者さんをもう少し良くできたのではないか?」と思うこともしばしばです。そんな後悔や反省は尽きませんが、その時々をしっかりと向き合うために、今日も勉強していきましょう。
今回はST向けの教科書をお届けしました!次回は他職種向けの本をご紹介します!!
現在は、小児からお看取りまでに携わる訪問ST。回復期リハ病院、教員、急性期、ことばの教室もチラッと勤務。摂食嚥下認定STだけど、やっぱりコミュニケーションって1番根っこだよねーと思い返しているところ。