思い出せ!怒られながら仕事をしていた新人時代!

今ではバリバリ働いている医療職者たちも新人時代があったはず!今回集まったメディッコメンバーが、新人時代の自分の教育係になった時にどんな言葉を掛けたいのかを話し合ってみました!

参加者

猫兄貴Fats(Ph)
薬剤師。不出来な新人で怒られてばかりだったが、今は毎年のように入ってくる優秀な後輩に感心している。

ぽりまー(Ph)
薬剤師。3年目から後輩に縁がなく、下っ端プレイヤーを極めている。

バーサーカー(OT)
作業療法士。何もわかっていなかった新人時代を悔いている。

中野(Ns)
看護師から教員へ。割と生意気な新人時代の看護師でしたが上司、先輩、同期に恵まれ何とか生きている。

松田(CE)
臨床工学技士。いまは医療安全管理者という立場ですが、新人時代は「何もわかってないやつ」だった!

最初の教育係はどんな人だった?

Fats(Ph)

さてさて! 今回のテーマは「今の自分が新人の頃の自分に言ってあげたいこと」! 自分は出来が悪い新人だったから怒られっぱなしだったしなぁ。だから、あの頃の自分には「あんまり気にするな」とも言いたいところだけど…(笑)
そうですね。最初は何もかもわからないわけだし、怒られたことをクヨクヨ気にするより、失敗で得た反省から前に進むほうが大事だよなと今となっては思います(笑)。ちなみに、Fatsさんの指導係はどんな先輩だったんですか?

ぽりま(Ph)

Fats(Ph)

自分の指導係は、いわゆる中堅でマイペースなタイプの人だった。ありがちな「中堅が指導係をすることでさらに成長してほしい」という意図で任命されたようだけど、新人は覚えることが多いので、他の先輩と言ってることが違ったりすると混乱するんだよね…。僕は上司から聞かれてもわからなくてまごついて、さらに叱られたりで結構さんざんだったかも(汗)。
今は自分が指導係をしたり、その指導係を指導するような経験年数になって思うけど、「先輩も完璧じゃない」というのを、指導される側もわかってないといけないなぁと思う…。
なるほどー!ちょっと境遇が似てるかもしれません(笑)私は薬局に就職して、1つ上の先輩が指導係、2つ上の先輩がホヤホヤの管理薬剤師、そして育休明けのベテラン薬剤師が後ろから見てる…みたいな構図だったのですが、1つ上も2つ上も後輩指導に関しては素人でしたね。
その割に全然ベテランのスタッフと指導方針について相談してくれてなくて、新人目線でも「本当にこれでいいの?」みたいなことが結構たくさんあって、何回かトラブりましたね…。ベテランはベテランで指導係に任せきってる感じで、積極的に口出す雰囲気でもなかったし…。

ぽりま(Ph)

坂場(OT)

そういうタイプが一番、後輩としてどう対処していいか困るよね。
そうかもしれない(笑)。よって、その時の自分にアトバイスするならば、「先輩に指示されて納得できないことがあれば、こっそり他の人に相談すること」。あとは、「常勤じゃない医師への疑義照会には気を付けろ」ってことかなぁ…!なんかあんまりほかの人の参考にならなそうだけど。

ぽりま(Ph)

確かに、指示されて納得できないことは他の人に相談するっていうのは大切ですよね。僕も先輩から聞いたことを実施したのに、他の先輩から「誰からそんな風にするって言われた?」と聞かれて、間でおどおどしてた記憶があります。

なかの(Ns)

新人時代の自分に掛けたい言葉とは!

坂場(OT)

僕は、「他職種を含めて、色んな人と話をしろ」ということを伝えたいですね。入職した当初は、自分の職種について未熟な自覚があったので勉強をしていましたが、今思うと作業療法ばかりに固執してしまっていて、他の職種がやっていることや考えを理解できていないままでした。チーム医療を行っていく上での視点が足りていなかったなと感じます。
僕も似てるけど、自分が新人の頃の自分に言いたいのは「色々な(同職、他職、他業種含め)人の話を聞くこと。ただし、話半分で!笑」かなぁ。意見の違いもあるし正解不正解が一人の意見だけだとわからないこともあるけど、2人以上から話を聞けば、ある程度フラットな見方ができるんじゃないかなと。特に新人時代は、仕事を覚えるのに手一杯で余裕がなくなりがちなので、他職種や他業種の人と話をすることで、偏りがちな視点を外に向けるというのがいいかなぁと。

なかの(Ns)

そうですね。医療現場って基本的に狭い世界だからこそ、いろんな人の話や意見を聞いて、「人によって考え方は違う」ってことを身をもって認識するのは大事かもしれない!!正しい・正しくないで考えちゃうと自分でもしんどくなってしまいそうだもんね。

ぽりま(Ph)

松田(ME)

僕は、「なぜこの職を選んだのか?」「なにをやりたいのか?」「どうなっていきたいのか?」を、何年経っても何十年経っても考え続けろ、と伝えたいかな。たぶん、初心はそんなに変わらないと思う。途中、ブレることもあるだろうけど、大きな意味で思い描く未来は、そんなに変わらないのではないかと。
夢が叶わないのは、ただ一つ。【自分が諦めてしまう】という理由のみ。「君(新人の自分)は、いろんな道を通り、回り道をするけど、初心は変わらず、目指すゴールに近づいてるぞ!(20年後の自分より)」あと、僕の場合は新人の頃からいろんな職種の友達が多いけど、「もっともっと幅広い友人をもっと作れ!」とも言いたい。自分の職種の中では見えていないことがたくさんあり、世界は、自分の知らないことでできている。視野を常に広く持て。初心、夢、視野、これはこの先ずっと忘れるな。
「世界は、自分の知らないことでできている」これは名言…!

ぽりま(Ph)

Fats(Ph)

とてもいいコメントすぎて眩しい!!笑 他の人の意見も聞いてみる、っていうのは本当に大切ですね!
どうしても最初は職場ごとの小さなルール(何をどこに置くとか)を覚えるのにいっぱいいっぱいになってた記憶があるけれど、やっぱりチームで仕事するわけだから、薬剤部から外の見えないところでいろんな職種が自分の仕事の続きをやっていて、その人達が気持ちよく効率よく仕事をするために自分がどうしたらいいか、って考えれば自ずと方向性や仕事のスタンスって決まってくるものなんだと思う。と伝えたい!
まとめ
病院に入って仕事ができないのは当たり前。でもそんな時にどうすれば良いのか。新人さんは一人で抱えず、知らない世界を覗いてみてください。教育係になった先輩医療職者は怒るだけではなく、道を開いてあげるような声かけをしてあげてくださいね。