「I can not speak Japanese!」外国人の患者さんが来たら!? ~使えるかもしれない事前準備と翻訳アプリのご紹介~

新型コロナウイルスの規制も緩和方向で、外国人観光客の受け入れも徐々に増えてきました。外国人の方を患者さんとして関わる機会も増えてきたでしょうし、以前からも経験のある方も少なくはないでしょう。

私も病院勤務時代、アジア圏出身の患者さんと関わったことがありますし、失語症になって日本語よりも英語が優先的に使える方(仕事で日常的に英語を使っていた方でした)…なんかもいらっしゃいました。

最近も外国人の患者さんと関わる機会があり、事前準備と翻訳アプリで乗り越えられたことがあったのでコラムに残します。なにかのお役に立てればと思いますよ。

①まずは事前準備!リハの内容を印刷していく!

特に初回のリハビリは「これを評価したい!」と、ある程度準備していくものと思います。イレギュラーで行うリハ内容ももちろんありますが、事前にわかっているものについては「絵・写真+コメント(もちろんその患者さんの母国語)」をつけて印刷していくのがおススメ。

「一緒に動いてもらえばわかる」とも思いますが、案外苦戦するもの。「これから〇〇をしてもらいます」と、事前にお伝えできるアイテムがあると導入がスムーズです。

ちなみに私は「今日の体調」「深呼吸」「口の体操」「発声練習」の写真orイラスト+コメントをつけた紙を作成して、リハの時に毎回使用しています。

②使えるかもしれない翻訳アプリ

ここでお世話になるのが「Google 翻訳」。Google先生、ありがとうございます。日本語から多くの言語に翻訳してくれます。ただ問題は、翻訳されてもそれが正しい言葉になっているのかがわからないということ…

③翻訳アプリを使うコツ

そうなんです、問題は「翻訳された内容が正しい言葉になっているのかわからない」ということ。たまに「日本語→外国語」と翻訳したものを「外国語→日本語」としてみると、とんでもない日本語になっていることがあります。そこで、私なりのコツは「とにかくシンプルな日本語(時には単語のみで)」で翻訳すること。

長い文章で翻訳をしても、日本語の微妙なニュアンスって伝わりづらいのです。なので、シンプルisベスト!

ちなみに私は「不安のようなので、栄養士に訪問してもらいますか?」という翻訳を「栄養士」「相談する?」と2回にわけて翻訳しました。「オネガイシマス」とのことだったので、通じたハズ。

慣れない場面の対応で一番必要なのは、度胸!ですが、使えそうなモノを上手に使いながらレッツトライです!

アプリ、ジェスチャー、カタコトの英語で毎週乗り切っている、メディッコみややんよりエールでした。

執筆者
みややん(ST)

現在は、小児から看取りまでに携わる訪問ST。回復期リハ病院、教員、急性期、ことばの教室もチラッと勤務。摂食嚥下認定STだけど、やっぱりコミュニケーションって1番根っこだよねーと思い返しているところ。

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