PTB免荷装具

読み方と意味

PTBめんかそうぐ

英:Patella Tendon weight Bearing

膝蓋腱部を中心に体重を支持する機構を持つ装具。

メディッコ補記
理学療法の対象となる患者さんの中には、下肢の骨折などにより体重をかけてはいけない免荷の状態となる方がいます。この免荷には、全体重を免荷(足を地面につけてはいけない)する時もあれば、体重の一部を免荷(体重の1/3だけ免荷する等)する時があります。完全免荷の際には足を浮かせておくという分かりやすい状態ですが、体重の一部を免荷することは感覚を掴むことが難しく、体重のかけすぎ・かけなさすぎが臨床ではよく起こってしまいます。

PTBとは、短下肢装具の一つであり、主にすねの骨(脛骨、腓骨)の骨折などで用いる装具です。この装具を用いることで、膝蓋腱(膝のお皿のすぐ下にある腱)で体重を支えるようになるため、脛骨・腓骨に荷重をかけずに(免荷)歩く事ができます。

「免荷したいなら松葉杖でいいじゃん?」と思うかもしれませんが、骨は体重を支えていないとスカスカになる(骨粗鬆症)リスクがあるため、太ももの骨(大腿骨)にはしっかりと体重をかけていきたいのです。そんな時に重宝する装具となります。