多職種連携ってなんだか難しそう…そう感じる医療スタッフは少なくないはずです。
そこで「私が多職種連携で気を付けていることシリーズ」の第一弾として、回復期リハビリテーション病棟で働く理学療法士の実践をお伝えします。
①伝わる言葉で話そう
異なる職種がコミュニケーションをとるとき、ある職種では当たり前の言葉や用語が、別の職種で「なんだそれ?」となることがあります。
たとえば、理学療法士にとっては「TUGが11秒だから、屋外も歩けますね」という言葉はピンとくるものですが、他職種では「てぃーゆーじー?」となってしまう場合があります。
伝える相手が分かるような言葉を選択するようにしましょう。
もちろん、同職種においても専門領域によっては伝わらないということがありますので、ご注意を。
②分からないことは分からないと伝えよう
一方で、自分が理解できない場合もあります。
普段なかなか関わらない助産師さんの知り合いと話す機会があったのですが「やばい肩甲難産!プロロングで落ちてる!マックロバーツとって!」というやりとりがあることを聞きました。
私にはちょっとわかりませんでした。
『誰もが、当たり前に使われている言葉や用語はみんな知っている』という認識に陥りがちです。
そんな場面で知った顔をして会話していると、あとになって「あわわわ、何言ってるか分からなかった」となってしまいます。
分からないことは分からないと伝えて、その場でコミュニケーションを円滑に図るようにしましょう。
③優しくなろう
このように考えてみると、お互いが少し優しくなることが円滑な多職種連携の第一歩なのではないでしょうか?
他職種や同職種が知らないことは「知らないからこそ、それぞれに補っていこうね!」と優しく、自分が知らないことは「知らない自分を認めて、みんなに助けてもらおう!」と自分に優しく。
こんな優しい気持ちで関わり合うことである気がします。
まとめ
ぼくは多職種連携において、この3点に気を付けています。あなたはどんなことに気を付けていますか?
ぜひぜひ、教えてください!
回復期リハ病院に勤務しながら、学術・オンラインサロン運営・企業アドバイザーなどを行っている。医療コミュニケーションを勉強中。