中堅の役割って何? 中堅同士で赤裸々に話し合ってみた!

今回、理学療法士・看護師・助産師が集まり「中堅」をテーマに座談会を実施しました。

中堅になると新人・若手のころとは異なる業務を担うだけでなく、さまざまな悩みや想いが生じます。中堅同士で話し合うことで見えてきたものとは…。

参加者

 喜多(PT)
11年目理学療法士。現場では臨床だけでなく管理業務も行う。

 かなこ(Ns)
オペ室勤務の11年目看護師。病棟勤務の経験もあり、さまざまな中堅を知っている。

 あみ(Ns)
まだまだ若手でいたい7年目助産師。成長したい気持ちが強い。

中堅となる経験年数は職場や職種によって異なる

喜多(PT)

今回のテーマは中堅の働き方です。まず、中堅って何年目からなんでしょう? 理学療法士では6年目あたりから中堅になる気がします。

病棟にいる看護師の平均年齢によって、中堅とされる世代が違うと思いますね。私が病棟で働いていたころは、3~4年目が中堅だったので、6年目にもなるとリーダー業務が多くなっていました。

かなこ(Ns)

喜多(PT)

今は手術室で働いてるかなこさんは11年目ですが、ベテランになるのですか?

いえ。私がいる手術室の場合は、長期で勤めている先輩方が多いので、10年目でようやく中堅ですね

かなこ(Ns)

喜多(PT)

なるほど、働く場所によっても変わってくるのですね。助産師の世界ではどれくらいから中堅になるのですか?

助産師も同じく、病棟の構成によると思います! おおよそですが、2~5年目が若手、6年目から中堅という印象です。

あみ(Ns)

喜多(PT)

そうなんですね。ちなみに、助産師さんは職場によって働き方が違うのでしょうか?

違いますね。病院によっては病棟・分娩室・外来のすべてを担当する場合もありますし、分娩室・産褥室・ベビー・妊婦など、担当に分かれて数年間固定配属の場合もあります。だから、ずっとお産ばかり、出産前の妊婦ばかりといった経験になる人もいるんです。

あみ(Ns)

喜多(PT)

なるほど! 職場によってかなり違うのですね。

中堅には周囲を観察する力が必要

喜多(PT)

看護師さん、助産師さんの中堅には、どのような業務や役割があるのですか?

主に日々のリーダー業務ですね。あとは、チーム(例:Aチーム・Bチーム、母乳チーム・妊婦チームなど)のリーダーやサブリーダーを任されます

あみ(Ns)

喜多(PT)

たしかに僕の病棟でも、ある程度経験を積んだ看護師さんがリーダーをやっていますね。

また、思考面で考えると、「看護ケアをよくするためにはどうしたらいいのか?」や「この病棟がよくなるためにはどうしたらいいのか?」といったより広い視野での考え方をし始める時期だと思います。

あみ(Ns)

喜多(PT)

なるほど。今働いている場所だけがすべてと考えるんじゃだめだ、ということですね。かなこさんはどうですか?

私は、先輩・後輩たちのバランスを見ながら、自分の動き方を考えるようにしています。

かなこ(Ns)

喜多(PT)

先輩も含まれるのですか?

そうです! 先輩のなかには抱え込むタイプの人もいて、無理しないようにフォロー役に回ることもあるんです。

かなこ(Ns)

かります! ベテランの力量によっても、中堅の動き方って変わるように思います。あと、後輩たちと接するときには、忍耐力も大切だと思います!

あみ(Ns)

喜多(PT)

忍耐力ですか?

はい! 後輩に任せるより自分が動いた方が絶対早いと思う仕事などを、いかに後輩自身が考えて対処するか、成長を信じてひたすら見守らなければいけません。つまり、忍耐力です!

あみ(Ns)

喜多(PT)

なるほど、それはわかります!

まだ若手でありたい中堅の悩み

喜多(PT)

僕は11年目になるんですけど…、正直、まだ若手でありたい願望があります。おっさんって言われたくないんです(笑)。

え、それが理由ですか?(笑)

あみ(Ns)

喜多(PT)

はい…。お二人は、まだ若手でありたいという願望はありますか?

あります!

あみ(Ns)

あるある!

かなこ(Ns)

喜多(PT)

この気持ちは共通しているようですね(笑)! ちなみにどんな理由ですか?

私はまだ若手と中堅の間くらいなんですけど、まだまだ自信がなくて、先輩に相談したいことがたくさんあるんです。

あみ(Ns)

喜多(PT)

たしかに! 若手だからこそ相談しやすいというのはありますよね。かなこさんは?

管理の仕事が難しいです!

かなこ(Ns)

喜多(PT)

管理の仕事ってどんなものがあるのですか?

例えば、緊急時の手術をどの部屋でやるのかなど、手術室の管理です! 緊急度合いや、そのほかの手術をみながら決めるのですが、その対応を任されます。

かなこ(Ns)

喜多(PT)

なるほど。管理の仕事は指導を受けて実践するのですか?

そうですね…、指導は受けますが、それだけだと細かいところまでは理解しきれないのです。指導を受けながらメモを必死にとっているのですが、実際の現場になると判断に迷う場面も多いんですよね。

かなこ(Ns)

説明しきれないけど大事なことってたくさんありますよね。上手な先輩の仕事を見て、そこから学ぶことも多いです。新しいことをやるときは、先輩がついてくれることもあるので、聞けるうちに聞くようにしてます! なぜ、先輩たちはあんなにさらりとできるのか…、いつも感心してしまいます。

あみ(Ns)

喜多(PT)

たしかに、現場の経験からしか学べないことってあるように思います。

そうですね、私も経験は重要だと思います。あとは、失敗からいかに学ぶかが大切ですよね。

かなこ(Ns)

やっぱり、経験って大切ですよね。日々積み重ねていきたいです。

あみ(Ns)

中堅だからこそ、自分の働き方を見直そう

11年目の喜多さんは、どんな働き方をしているんですか?

あみ(Ns)

喜多(PT)

ぼくは、臨床と並行して、病棟やチームの管理をしています。

リハビリ職の管理ってどんなことをするんですか?

かなこ(Ns)

喜多(PT)

例えば、勤務調整、担当患者さんの振り分け、勉強会の計画、各スタッフの勉強支援、病棟との橋渡し…ですね。

おー! 管理っぽい!(笑)

あみ(Ns)

喜多(PT)

フフフ…。そういえば、院内の委員会には僕より年齢も経験も上で、役職を持っている人たちが出席しています。お二人の職場でも、役職のある方々が委員会に出ていますか?

私の職場では逆で、若手が委員会に出ているイメージがありますね。

あみ(Ns)

喜多(PT)

そうなんですか!

私は、委員会に出るよう言われるのですが、今年度は断りました。

かなこ(Ns)

喜多(PT)

え、断るんですか?

はい。今年はPFMという入院前の面談を担当することになっていて、それだけで大変なので・・・。キャパオーバーするのが目に見えていたんです。

かなこ(Ns)

注釈
PFM:Patient Flow Management。患者さんが入院する前から入退院の支援を行うこと。経済的側面だけでなく、医療の質や患者満足度にもつながるとされている。

参考:メディウォッチ「外来から患者の入退院を支援するPatient Flow Management(PFM)が急性期病院の将来を救う

喜多(PT)

どういうところが大変なんですか?

例えば、私は手術室勤務なのに、自分が普段関わらない入院に対する説明をすることが大変ですね。手術後の経過は、やはり病棟勤務の看護師が上手に説明できると思いますし。

かなこ(Ns)

喜多(PT)

なるほど、それは大変ですね…。

PFMの経験ある先輩がフォローをしてくれるのですが、患者さんへの説明には経験の差が露骨に出ると感じています。まだ私は始めたばかりなので、委員会まで抱え込めないんです。

かなこ(Ns)

喜多(PT)

中堅は、仕事を抱え込みやすい立場と思います。無理せずに断ることも大切ですね。

中堅とは活躍することだ…!

余談ですが、中堅にはこのような意味があるようです…!

あみ(Ns)

参考
社会や団体の中心となって活動する人コトバンクより)」

喜多(PT)

そういう意味があったんですね。お二人にとっての活躍ってどんなものですか?

私は、ちゃんと勉強をしていて、根拠を持って筋道を立てて人に説明できるようになることをイメージします。今はそのために学術に強くなりたいな、と考えています。

かなこ(Ns)

私は「いざというときにすごい!」というような存在になりたいです。普段は心を広くいられるようにありたいですね。困ったときのヒーローかな?

あみ(Ns)

喜多(PT)

二人とも違うけど、共通しているところはありますね。活躍できるように頑張りましょう!

まとめ
中堅になると新人・若手のころとは違った業務や役割が求められるようです。この記事をきっかけに、視野を広く持って、日々の働き方をより良いものにしていってくださいね。