かなこ(Ns) かなこ(Ns) くはら(CE) Fats(Ph) クラーク(RT) クラーク(RT) Fats(Ph) クラーク(RT) かなこ(Ns) クラーク(RT) 「ヨード造影剤ならびにガドリニウム造影剤の急性副作用発症の危険性低減を目的としたステロイド前投薬に関する提言」の改定について:日本医学放射線学会http://www.radiology.jp/member_info/safty/20181115.html くー(ME) クラーク(RT) Fats(Ph) クラーク(RT) メトホルミンの適正使用に関する Recommendation(2020年3月改訂): 日本糖尿病学会http://www.fa.kyorin.co.jp/jds/uploads/recommendation_metformin.pdf くー(ME) クラーク(RT) くー(ME) クラーク(RT) くー(ME) クラーク(RT) Fats(Ph) クラーク(RT) Fats(Ph) クラーク(RT) かなこ(Ns) クラーク(RT) かなこ(Ns) クラーク(RT) かなこ(Ns) くー(ME) Fats(Ph) クラーク(RT)
カテも担当する手術室看護師!
総合病院で働く臨床工学技士。造影剤を使う検査に立ち会うことが多い。
病院で働く薬剤師。造影剤は薬剤部に以前置いてあったが、買って保管するだけだったので詳細はまったく知らない。今や購入保管すら放射線科が行っていて縁がさらに遠のいている。
診療放射線技師。地域中核の総合病院で毎日造影検査をしています。造影剤に関してどんな認識?気になってることは?
造影剤の種類や使い分けを知ってる?
造影剤について改めて思うこと
謎多き造影剤の世界…みんなどのくらい知ってる?
造影剤っていろんな種類あるけど「何が違うの?」「使い分けはどうしてるの?」って気になってました!あと、血管造影の時に放射線科の先生から「造影剤なんでもいいよ」って言われて困る時があるので、「この部位はこれ!」って第一選択があれば教えてほしいです。メンバーのみなさん色々教えてくださ〜い!
参加者
こんにちは!クラークです。造影剤って放射線技師からしたら身近ですけど、他職種からしたら謎の多い薬剤ですよね。
たくさん種類があるけど、何がどう違うのかよくわからない。詳しいことを全く知らないので、介入しようがないし、介入できるのかもわからない…。
確かに院内の薬剤師さんに聞いても、造影剤を専門としてる方って少ないイメージですね。
CTで使う造影剤とMRIで使う造影剤って同じなの?違うの?よくCTではステロイドを使ったりするけど、副作用の対応方法とか違うの?
違いますね。造影剤って一括りされますけど、簡単にいうと「写真に色をつける製剤」なんです。ですので中身も多種多様なんですね。具体的にいうとCTはヨードというものが主成分で、MRIはガドリニウムが主成分です。ステロイドを代表とする副作用などへの対応も施設により差があるのが現状です。
memo
腎機能が悪い人に使用する場合は急性腎不全になる可能性があるから、僕らみたいな人工透析に関わる人間からしたらちょっと厄介な薬剤のイメージがありますね。
そうですね。一般的には腎機能の一時的な悪化をきたすと言われています。なので透析まではいかないくらいの腎機能が悪い患者さんにとってはリスクです。一方で造影剤は関係ないという論文報告もありますが、安全寄りに考えることが多いです。
腎機能が悪いと糖尿病薬であるメトホルミンを休薬しないといけないイメージありますね。
いわゆるビグアナイド系糖尿病薬ですね。一般的にはそれらを服用してる方に造影剤を併用すると乳酸アシドーシスを起こす危険性があるといわれているので休薬が必要ですね。ただ、最近では腎機能が良い患者さんでは休薬しなくても良いとされています。
memo
あと、造影剤アレルギーも考えないといけないので緊急カテ等の時も気を付けないといけない認識です。
それはすごく重要ですね。造影剤はアナフィラキシーの発現報告が多いことでも知られていますので、急変時対応も求められますよね。
あとは、造影剤に触るとやたらとベタつくので、床に落ちたときの掃除が大変です(笑)
あるある(笑)。お湯で拭うとよく取れますので、ピンポイントで清掃したりするのもいいかもしれませんね!
勤務先の施設では造影剤を数種類ほど見たことがありますが、詳しい使い分けは知りませんね。
造影剤の種類は血管内に入れるための製剤としては、X線用(ヨード系)とMRI用(ガドリニウム系)に大きく分かれています。それ以外には経口の製剤や胆道系など複数の種類がありますね。
種類の違いは何?撮影箇所?写真の出来?
X線関係では血管内に入れるものは基本的にヨード系を使います。胆道内も同様ですね。厳密に言えば製剤の分子構造がそれぞれの用途に合わせて最適化されています。経口のもので代表的なのは胃の検診などで用いるバリウムですね。対して検診以外での消化管の観察にはもっと水っぽいガストログラフィン(ヨード系)を使うことが一般的です。これらはX線を吸収した結果、出来上がりの写真で白く見えます。
なるほど
一方、MRIではX線を使わないので、色がつく機序が違います。ですので全く別物ということになります。それぞれにおいて写真の出来も関係してきますので細かく使い分けたりしています。
私の働いている病院は頭頸部はイオパーク、心臓はイオメロンって感じだったけど、その場合は見え方が違うとか?血管系に関しては科によって違うけど一応うちは「脳外はこれ!血管外科はあれ!」ってな感じ。なんでこれなのかっていう具体的なことは一切わからなーい!
血管造影における違いについては濃度も関係します。造影剤の製剤は濃度がそれぞれ違います。例えば「イオメロン350」と「イオメロン400」のように、製剤名の後ろにある数字が濃度を表し、大きいほど高濃度です。濃度が高いと写真上も濃く写ります。脳血管の領域ではある一定濃度までしか認可されていないため、心臓領域とは使用する造影剤が異なることが多いです。ただし、各医師の好みや副作用の把握のため等の院内ルールもあります。
尿路造影はウログラフィン、ミエロも違う造影剤だったはず。
各検査の分、組み合わせが増えてくるのでややこしいですよね。過去には誤投与で問題となった事例もあります。私のいる施設では造影剤を置く薬品棚の各製剤の前に、どの検査で使うのかテプラなどでマーキングしています。自施設の放射線技師に素朴な疑問を投げかけると意外と業務しやすくなったりするかも!?
造影剤のアナフィラキシーはマジ怖い!
腎臓にはダメなイメージが強かったですが、今回の座談会でちゃんと勉強してみようと思いました。
今後はなんとなく眺めているだけじゃなくて、どういう使い分けしているのか考えてみようと思いました!
気をつけるべきポイントが多いので、皆さんで相互に学びあって注意しあいたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?一口に造影剤といっても話題が広いことが感じ取れたと思います。放射線技師は造影剤について学ぶ機会が多いため、わからないことがあればぜひ声をかけてみてください!