2024年6月から、『ベースアップ評価料』が導入されました。これは医療従事者の賃上げを促進するための新しい評価制度で、外来・在宅医療に従事する職員の賃金改善を目的として、医師を除く医療職に対して適用されます。
今回はいろんな職種に、ぶっちゃけいくらもらえたのか聞いてみました。お金に係わる話なので、本人が特定できない形の座談会になっています。
なかの(Ns)
僕の知り合いの看護師(リハ病院勤務)は、「6月から入ったベースアップ評価料は1,000円だった」って言ってたんだけど、みんなは実際いくら上がりました?
僕や中野さんは、病院勤務じゃないから対象外だよね。
喜多(PT)
なかの(Ns)
そうですね。ベースアップ評価料は、ざっくり説明すると「政府が病院に追加の資金を提供し、その資金を医療従事者の賃上げに充て、どの職集や人に割り当てるかは病院の権限で選択できる制度」。つまり、病院が特定の職種や人の賃金を上昇させるための制度で、病院に貯めておくことができないんだ。
Aさん
私はケアハウスで働くリハ職ですが、5,000円増でした!介護職はもう少し多いのではないかなと思いますね。
Bさん
私もリハ職ですが、明細を見てもよくわからなかったので管理課に聞いてみたら、10,000円増えたとのことです!!
Cさん
なかの(Ns)
5月分と6月分の明細を見ましたが、基礎の部分は特に増えてないですね。市区町村病院だから、簡単に給与を変えられないのかもしれません…。
Dさん
うちの勤務先は、そもそもベースアップ加算点を取っていませんでした…。
Eさん
なかの(Ns)
加算の申請が大変だから、申請しない施設も結構あるみたいですね。
いろいろ聞いてきました!私の勤務先の看護師は、ざっくり勤務歴10年以上の人は5,000円くらいで、1~3年目などの若手は10,000円以上もらっている人もいるみたいです!!
Fさん
なかの(Ns)
同じ職種でも勤務先や年代でかなり大きな差があるんですね。病院ごとの力の入れ方が見えてきますね。この制度によって、手取りが増えている人が多いのは良いことですね。特に若手が優遇されているのは、これからの医療現場にとっても明るいし。
まとめ
ベースアップ評価料の導入によって、医療従事者の賃金がどのように変動したのか、実際の現場からのリアルな声を聞くことができました。病院ごとに賃金の上がり幅や対象者が異なることが確認でき、特に若手の賃金改善が目立ちます。
このような制度は、医療現場で働く人々のモチベーション向上や人材確保への寄与が期待されます。また、賃金改善のために病院がどのように資金を配分するかの決定が重要であり、その透明性と公平性が求められます。
今後もこの制度の効果を継続的にモニタリングし、適切な運用がなされることが重要です。今回の座談会を通じて、ベースアップ評価料が医療従事者の生活に与える影響をより深く理解することができました。