【前編】歯科衛生士の世界をいろいろ聞いてみた!新メンぴかりん教えて!

9月からメディッコ新メンバーとなった歯科衛生士のぴかりん。

メディッコ史上初めての歯科衛生士さんで、メンバーは仕事内容に興味津々!!ということで、歯科衛生士・ぴかりんに対して、メディッコメンバーが仕事や連携のあれこれを質問していきます。今回はその前編をお送りします。

主なメンバー自己紹介

 ぴかりん(DH)
歯科衛生士。個人病院、総合病院など、多くの場所で臨床経験を積む。歯科の重要性について広めるためにメディッコに参入!

 みややん(ST)
今回初めて座談会を進行する言語聴覚士。歯科衛生士は、身近なのに知らないことが多い気がして、今回仕切り役に挙手してみた!

 その他
ゆかいなメンバーでお届けします!

まずは、歯科衛生士さんの仕事を教えて!

歯医者に行くと歯科衛生士さんに会うことが多いですよね。なので、「歯科衛生士さんに会ったことがない」という人は少ないかも。でも仕事内容はあんまりわからないな…。まずは、具体的にお仕事の内容を教えてください!

みややん(ST)

ぴかりん(DH)

歯科衛生士の仕事に関して簡単にご説明すると、患者さんの口腔内ケアや、先生の治療のアシスタント、そして、受付から電話対応までさまざまです!歯科衛生士の知識や資格を活かせる場所は多くありますね。

専門的なケアだけでなく、受付業務もするんですね…!

みややん(ST)

白石(Ns)

歯科衛生士さんは歯医者さん以外だと、どんなところで働いているんですか?

ぴかりん(DH)

歯科衛生士の活躍の場は多くあります!身近な存在である歯科医院をはじめ、大学や総合病院などの口腔外科や保健所、一般企業、歯科衛生士の養成学校などです。(詳細は今後のコラムで乞うご期待!)

保健所、一般企業なんかもあるんですね!ほんと、幅広い!

みややん(ST)

規模にもよると思いますが、歯科衛生士さんって1つの歯科医院に何人くらいいるのですか?歯科医師と歯科衛生士と歯科助手の区別がつかず、よくわかっていません。

坂場(OT)

ぴかりん(DH)

歯科医院によっても異なりますが、規模の小さい歯科医院だとだいたい歯科医師1人、歯科衛生士2~3人、歯科助手(受付など)1~2人程度になります。そこそこ大きな歯科医院だと歯科医師3~4人、歯科衛生士7~9人、歯科助手(受付)3~4人程度になります。また、医院によっては、歯科助手を雇わずに、歯科衛生士と歯科医師のみで仕事をしているところもあります。

規模によってかなり差があるんですね。

坂場(OT)

ぴかりん(DH)

はい。歯科医師、歯科衛生士、歯科助手の区別については、難しくわかりにくい部分もありますよね。コラム(医科歯科連携への第一歩!歯科衛生士の仕事を解説します!)にも記載していますが、歯科助手は基本的に患者さんの口の中に手を入れる処置はできません。なので、主な仕事は歯科医師や、歯科衛生士のアシスタント業務、電話対応、受付業務になります。歯科医院によっては、ネームプレートに歯科衛生士や歯科助手と記載しているところもあるので、確認してみるといいかもしれません。

どんな人たちと連携しているの?

イサミ(Ph)

病院にはNST(栄養サポートチーム)やICT(感染制御チーム)といった職種の垣根を超えたチームがいろいろとありますよね。歯科衛生士さんは何か院内のチームに属することはありますか?

ぴかりん(DH)

口腔ケアはさまざまな場面で重要です。特に周術期では、口腔ケアはとても重要ですし、NSTチームに参加させていただく機会も多くありますね!

歯科には、看護師さんはいないの?口腔外科の看護師とは、どんな関わり方をしますか?

須藤(OT)

ぴかりん(DH)

私が働いていた病院では、口腔外科に常駐する看護師さんはいなくて、他科からヘルプで様子を見に来てくださっていました!口腔外科での関わりとしては、入院されている患者さんや、緊急で運び込まれた患者さんを診察する際に付き添っていただいたりしていましたね。

私は今、訪問リハ事業所で勤務をしていて、訪問歯科さんとご一緒することがあります。口腔ケアは歯科さんたちにお願いして、私は嚥下面をガッツリ…など役割分担をしています。ぴかりんはどうですか?

みややん(ST)

ぴかりん(DH)

私は訪問歯科で働いたことがないので、勉強してきた知識だけでの回答になってしまうのですが…。言語聴覚士さんと連携する機会があるとすれば、やはり訪問歯科診療の時や、NSTラウンドの時が多いと思います。言語聴覚士の方々が、嚥下や構音(発音)について詳しいのは明らかなので、そちらをお願いすることが多いのではないでしょうか。ですが、任せきりにするのではなく、自らも学び、実践していく姿勢というのは訪問歯科診療を行う上では大事にしていると思います。

このコラム(医科歯科連携への第一歩!歯科衛生士の仕事を解説します!)では「歯科予防処置や歯科診療補助・歯科保健指導を行う」とありました。歯科衛生士さんが歯科保健指導として精神科に来てもらうということもできるんですか?

坂場(OT)

ぴかりん(DH)

病院の規則によって変わると思いますが、できると思います。例えば、何らかの心的ストレスのせいで口腔内が荒れているのであれば、歯科衛生士として指導することも可能です。他にも、服用するお薬によっては、口腔内の炎症を引きおこす事もあると思うので、その際のケアについてアドバイスすることもできます。

(余談)歯科医院のお金の話

ぽりま(Ph)

歯科医院の機械ってどれも高そう…。その割に開業医が多い印象があるのですが、初期費用ってどのくらいかかるのでしょう!?メンテナンスはどうしてるんですか?機械によって、歯科医師しか使えないものなど(資格による制限)はありますか?

ぴかりん(DH)

たしかにその通りで、歯科医院で使用している機械、器材に関してはとても高額です!患者さんが診察室で座るイスのことを「ユニット」と言いますが、それだけでもおおよそ100~500万円ほどの費用がかかります。

ぽりま(Ph)

ひぇぇ、椅子だけでそんなにするんですね…。

ぴかりん(DH)

現在では、術者が操作する部分がタッチパネル式のものも発売されており、ユニットに関しては値段もピンキリです。また、虫歯を削る際の機械を「タービン」と言いますが、これについても、高いものでは10万円を超えます。歯科医院を開業する際にかかる初期費用は5000~7000万円が一般的のようです!とっても高いですね…(汗)。

ぽりま(Ph)

やっぱり規模が違いますね(笑)。

ぴかりん(DH)

メンテナンスは、業者の方や提携している材料屋さんにお願いして来ていただくことが多いです。メンテナンスだけでも、結構な費用がかかるので、調子が悪くなってから業者を呼ぶということが多いですね…。先ほど出てきたタービンについては、歯科医師の資格を持つ者のみが使用できる機械です。同じ歯科医療従事者であっても、歯科衛生士は虫歯を削る行為はできないのです。

ぽりま(Ph)

なるほど。たしかに歯を削っているのは医師のイメージでした!ありがとうございます!

まとめ
今回はメディッコ新メンバーのぴかりんに、歯科衛生士の仕事や連携について聞いてみました。歯科衛生士の仕事内容は想像していたものより幅広く、働いている場所もさまざまでした。次回も引き続き、ぴかりんへの質問を投げかけていきます。お楽しみに!

1 Comment

現在コメントは受け付けておりません。