看護師は医療職種のなかで働き方の多様性No. 1

 

看護師兼ライターの白石です。

さて、看護師の強みってなんだろう…?

そのことをコラムに書きたいと思って考えてみたのですが、すぐにひとつ思いつきました。

それは「看護師って医療職種のなかでもすごく多様性のある働き方ができる職種じゃん!」ということです。

今回は、看護師はいろんな働き方ができるということを紹介したいと思います。

看護師の皆さんはキャリアプランの参考に!

他職種の皆さんは何かヒントになれば嬉しいです!

 

掛け合わせで何通りもの働き方ができる

 

看護師の働き方がさまざまあることは、なんとなく医療職種の方はわかっていると思います。果たして、実際にはどのくらいの選択肢があるのかを考えてみました。

わかりやすく、「場所」「診療科」「雇用形態」にわけて考えてみます。

場所

看護師の働き場所は病院や外来だけではなく、クリニック、施設、保健センター・保健所、訪問看護、保育園、看護大学・学校、企業など、人が集まるところではひととおり看護師の需要があります

また、レアな仕事としては林間学校や修学旅行に添乗するツアーナース、健康相談業務を行うコールセンター、イベント内で救護を行うイベントナースなどがあります。

なかでも病院は、病棟と外来だけではなく、ユニット(ICUやHCUなど)やオペ室、内視鏡室、処置室などで看護師が配属になることもあります。

施設の場合も、児童を預かるところや高齢者、精神疾患を抱えている方の通所、泊まりの施設など種類がさまざまです。

例えば、乳児院や放課後デイサービス、グループホーム、特別養護老人ホーム、看護小規模多機能型居宅介護(略してかんたき)があります。

全てあげるとキリがないですが、ざっと数えるだけでも50〜60箇所はあるかと思います。

今後も増えそうですね。

診療科

大きな総合病院であれば、診療科は20〜30くらいあります。

循環器や消化器、呼吸器、脳、整形外科、腎臓、泌尿器、婦人科、眼科、耳鼻科、小児科、精神科など、かつそれぞれが内科外科と分かれています

他の医療職種であれば、あまり関わることがない診療科もあるかと思いますが、看護師の場合には全て関わっていきます。

これだけあると、自分の好きな診療科を選ぶ、極めるのも一苦労かもしれません。

そのため、働いている診療科以外のことはよくわからないという、看護師あるある現象が起こることもあります(笑)

雇用形態

最近では常勤としての働き方だけでなく、さまざまな雇用形態が存在します。

特に大きな病院や施設などでは働き方の選択肢が多いように感じます

 

例えば、以下のようなものです。

・時短

常勤扱いで日々の勤務時間が1〜2時間短い。福利厚生は常勤とほぼ同じ。

・パート

週1〜5日、時間給で働く。福利厚生は常勤のようにはない。

・派遣

派遣会社に登録して病院などに派遣。単発派遣、短期派遣、長期派遣、紹介予定派遣、産休育休代行派遣がある。時間給か日給、月給。派遣会社から給料が出る。

・契約職員

数ヶ月から年単位で契約を結んで働く。働き方は常勤と変わらないが、福利厚生は同じようにはない。

・業務委託

委託された業務を遂行し、納品するのが目的。ツアーナースなどがこれにあたる。

 

特に女性の場合は、結婚出産などのライフイベントで働き方を変えなくてはいけない場面も多いと思います。

そのようなときに、常勤ではなく一時的にパートとして働いたり、時短で働いたりすることができます

現に私はパートと派遣を組み合わせて看護師の仕事をしながら、フリーランスでライターの仕事をしています。

一昔前まではちょっと考えられない働き方かもしれませんが、最近は同じような働き方をする人も増えてきていると実感しています。

しかし、これらの働き方は都市部に行くほど充実していますのでご注意を。

 

以上のように、「場所」「診療科」「雇用形態」を掛け合わせることで、何通りも働き方があることがわかります

今後キャリアを考えていく上で、ぜひ知っておいてほしいことです。

看護師の働き方の多様性がもっと当たり前になるように、私自身も頑張ります!

 

執筆者
白石弓夏 (看護師)

小児科と整形外科の病棟で経験を積み、現在は看護師兼ライターとして奮闘中。病院外でも積極的に働き、いろいろ吸収している。メディッコではポジティブ担当。

Twitter:@yumika_shi