みんなの歯みがき入門 後編 ~プラスαであなたの口腔内をより清潔に~

こんにちは、ぴかりんです。

前回に引き続き、歯みがき入門の後編をお送りします。

歯みがきの基本的なやり方を学んだ方は、プラスαで適切な歯磨き粉や補助清掃用具も取り入れてみましょう! 今までよりも清潔な口腔内に近づくかもしれません。

前回【みんなの歯みがき入門 前編 ~電動歯ブラシと歯みがきの悩み~】はこちら

普段使用している歯磨き粉、あなたはどんなものを使っていますか?

実はさまざまな種類の歯磨き粉が売られているのですが、どのような種類があるかご存知でしょうか。

たとえば、虫歯を予防するフッ素が多めに含まれているものや、歯周病を予防する成分が含まれているもの、その他知覚過敏や歯の審美性を高めるための成分が含まれたものなど、さまざまな種類があります。

また、歯磨き粉の形状にも着目してみましょう。一般的な形状はペーストタイプのものだと思いますが、現在は液状、泡(フォーム)状、ジェル状など数多くのものが存在します。

それぞれにどんな特徴があるのか、少し見てみましょう。

  • ペースト状:現在販売されている歯磨き粉のほとんどがこれにあたる。ゲル状やソフトペーストといったタイプのものも存在している。
  • 液状:液体を口に含んでから磨くか、洗口してから磨く。
  • 泡(フォーム)状:歯ブラシか、直接舌の上にのせてから磨く。泡なので口腔内に広がりやすい。
  • ジェル状:細部まで届きやすく、口腔内の停滞性も良い。

このようにそれぞれに特徴があります。ご自身の目的や磨きやすさを考慮して歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。私は、口腔内の広がりやすが気に入って泡(フォーム)状を使用して歯磨きを行っています。

補助清掃用具って聞いたことありますか?

恐らくほとんどの方が、補助清掃用具という言葉に耳なじみがないと思います。補助清掃用具とは、文字通り、「歯ブラシ以外の補助的に用いる清掃用具」の総称です。歯ブラシだけでは十分に清掃することができない箇所を、重点的に清掃するために用います。

たとえば、前回のコラムでご紹介した「タフトブラシ」なども、補助清掃用具のひとつです。口腔内は複雑な形をしているため、歯ブラシのみで汚れを完全に落とすというのは難しいです。そんな時、適切な補助清掃用具を使用することで、清掃効果を高めてくれることができるので、是非積極的に用いることをおすすめします。

補助清掃用具ってどんなものがあるの?

補助清掃用具は、たとえば以下のようなものです。

  • タフトブラシ
  • デンタルフロス
  • 歯間ブラシ
  • 舌ブラシ

 ※ぴかりん撮影

皆さんに馴染みがあるものではデンタルフロスや歯間ブラシが挙げられます。とくにデンタルフロスは、歯と歯の間を磨くのに効果的であり、現在は糸ようじと呼ばれるようなホルダー(持ち手)付きのものが主流となっています。ホルダー(持ち手)がついていることにより、初心者の方でも簡単に使っていただけるのです。

ホルダーの形もさまざまで、現在では下に掲載している写真のような「Y字型」のものもあり、奥歯にも入れやすいところが特徴です。

(私が学生時代に使っていた歯の模型です。)

※ぴかりん撮影

普通の歯ブラシでは届かない細かな部分の汚れを落としたり、歯科医院では清掃としての用途だけでなく、歯の隣接面に存在する虫歯の検査でもデンタルフロスが用いられています。

ドラッグストアや歯科医院でも販売しているので、是非お気軽に探してみてくださいね!

まとめ

今回は、普段当たり前に使用している歯磨き粉や、補助清掃用具について紹介しました。「使い方が難しそう」、「自分の口にはどういう清掃用具があっているのかわからないな」と、思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時は是非、かかりつけの歯科医院を頼ってください。歯科衛生士が、皆さんの口腔内に合った清掃用具の提案をさせて頂きます。これからも一緒に清潔な口腔内を維持していきましょう。

執筆者
ぴかりん(DH)

歯科衛生士として大学病院、総合病院、個人歯科医院などで勤務。他職種連携における歯科衛生士の役割や重要性を伝えるべくメディッコに参加。好きなものはフィルムカメラと海外旅行。