【前編】僕らの知らない医療安全管理者の世界〜何をしているどこにいる?〜

この度、医療安全管理者である臨床工学技士の松田さんが新たにメディッコメンバーに加わりました。今まで、医療安全に関する座談会はいくつか行いましたが、今回は松田さんから”医療安全管理者はどんな業務をしているのか”という話を聞いていきたいと思います。

参加者

 松田(ME)
臨床工学技士の資格としては珍しい専従の医療安全管理者。現在は100%医療安全に従事している。

 喜多(PT)
前回の医療安全座談会でレベルアップを遂げた理学療法士。松田さんからさらに学ぼうと意気込んでいる。

 みややん(ST)
医療安全が気になっている言語聴覚士。学ぶ機会が少なかったので、足を突っ込んでみた。

 たみお(PT)
医療安全をよく知らない理学療法士。今回の座談会で少しでも理解したいと思っている。

 ロッソ(Ns)
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師。急性期を経て現在は回復期勤務。医療安全の専従師長とよく話す。

 くー(ME)
職場では医療安全委員をしている。同じ臨床工学技士として松田さんから学びたい欲がすごい。

そもそも、医療安全管理者って誰か知ってる?

くー(ME)

今回は松田さんに、医療安全管理者としての職場での仕事内容や活動を解説してもらいます。その前に、皆さんの医療安全管理者のイメージを教えてもらえますか?

私はこれまで、医療安全管理者と直接お会いしたことがないです。以前勤めていた急性期病院にはいらっしゃったみたいですが、何をされているのかあまりよくわかりませんでした。

みややん(ST)

僕の職場は医療安全委員会はありますね。医療安全管理者は…分からないですね。

たみお(PT)

 

医療安全の一番偉い人かな…?

喜多(PT)

 

ロッソ(Ns)

病院では医療安全管理室があるところがありますよね、看護師長がいたような気がします。

医療安全委員会はありました!その管理者を医療安全管理者って勘違いしてるスタッフもいました…。

みややん(ST)

 

松田(ME)

さっそく「?」がたくさんですね!まず、基本的には医療安全の部門がない病院はないはずですが、そこに医療安全管理者がいるかは別なんです。医療安全委員会があっても医療安全管理者がいない場合や、医療安全以外の仕事を兼務している医療安全管理者がいるんです。

なるほど。

喜多(PT)

くー(ME)

医療安全管理室があれば、医療安全管理者はいそうですね。でも、誰かはあんまり知られていない…

松田(ME)

医療安全は何らかの形で存在しています。ですが、医療安全管理者がいない場合や、いても誰だか分からなくて見えにくいということはありますよね。

くー(ME)

そうですよね。医療安全管理者が「インシデント以外の相談も受け付けるから、どんどんおいでー!」ってなってくれたら、もっと相談しやすくて、みんなが知るようになると思うな。

ロッソ(Ns)

インシデントの分析や検証以外にも、安全に入院生活が送れるような相談など、前向きな介入があってもいいですよね。
 

松田(ME)

ですよね!それ!それ!(フフフ…このあとの話に繋がってきたぞ)

医療安全管理者は何をしてる?どうやってなる?

医療安全管理者についてもっと詳しく聞きたいな。

みややん(ST)

 

医療安全管理者って何をしてるのかな…?

喜多(PT)

 

くー(ME)

俺も医療安全管理者がどこで何してるか詳しく知らないな。複雑なインシデント事例の分析とかしてるのかな?

松田(ME)

医療安全管理者が実際に何をやっているかご存知ない人もいるようですね。想像しやすいのは、インシデントレポートの収集や聞き取り、集計や分析。その他には、医療安全研修。このあたりはわかりやすいかなと思います。
 

うんうん、そんな感じのイメージですね。

たみお(PT)

ロッソ(Ns)

というと、それ以外にもあるんですか?
 

松田(ME)

実は、これは業務の半分にも満たないんです。

くー(ME)

半分にも満たない!?

松田(ME)

それ以外にも、院内全体の医療安全文化の醸成、患者さんからの相談、苦情の窓口を請け負います。ひとたび苦情(大小問わず)が発生すると、業務の全てがその対応となります。
 

文化から苦情窓口まで…幅広いですね!

喜多(PT)

まとめ
前編では、医療安全管理者に対する素朴な疑問を松田さんに聞いてみました。インシデントレポートの分析や研修だけでなく、苦情の対応まで幅広い業務があったとは驚きですね。後編では、松田さんが普段使っている資料や病院での立ち位置について聞いています。お楽しみに!