季節の変わり目はつらいよ、メディッコ座談会

~5月中旬メディッコ内Slackにて~

おぬ(Ns)

いや~最近は本当に不穏な患者さんが多い!そこから考えると、そろそろ梅雨ですよ。患者さんの状態で、季節を感じる…看護師あるある?(笑)

医療者の季節の変わり目あるある

みややん(ST)

在宅の患者さんは、ちょこちょこ熱出したりはしますが、大きな変化はなしですね。ただ、これまで感じなかった低気圧による不調…みたいなのを自分が最近感じます…むむむ。梅雨きますね!!!

梅雨が近づくと、不穏になるん…!?

喜多(PT)

ぽりま(Ph)

そんな季節の感じ方があるんですか…!こちらは続々と抗アレルギー薬が削除になって、花粉の終わりを体感するくらいですかね(笑)。あとは冬になると降圧薬が増えるとかかな…。

鳥ボーイ(Ns)

循環器の医師から、患者さんによっては冬場に降圧剤の容量を少し増やすことがあるって聞いたことあります!

診療科とかによって、この時期はやっぱりこういう患者さんが増えるよね~というのはある気がするね。小児科にいたときは、夏はプール熱(咽頭結膜熱)、ヘルパンギーナ、手足口病とかが多くて、冬はノロ・ロタ、RS、インフルなどの感染症が流行るかなー!それで、もうこの季節か~みたいなのはあった。ちなみに今年は全然インフルエンザいないらしくてびっくりしている|  ˙꒳​˙)

白石(Ns)

確かに、夏休みには子どものオペが増えるね!

かなこ(Ns)

ロッソ(Ns)

脳外科は夏は梗塞で、冬は出血が多いですね〜。

ぽりま(Ph)

ええ、どちらも冬が多い印象でした!

ロッソ(Ns)

夏は脱水で梗塞。冬はヒートショックで脳出血や心筋梗塞になるんです~!

ぽりま(Ph)

あ、そっか!納得です!!!熱中症とか食中毒で脱水も危ないですね…。

鳥ボーイ(Ns)

循環器も血管系なので脳外科と同じような傾向ですね!ただ、心筋梗塞は冬も血管が収縮するので増加します。肺炎も冬がピークなので、色んなことが絡んで心不全が増加するのは冬!さらには温度変化での血圧上昇から大動脈解離も冬に多いんです!

やっぱり急に寒くなったり、暑くなったりと季節の変わり目はシャント閉塞などのトラブルが多いよね~。

タサモ(ME)

くー(ME)

血管の季節や破裂の季節、詰まる季節とか言うじゃん!祭りの時期や農繁期など田舎ではそんな季節柄もあるよね(笑)。

あるある!田舎は田植えと稲刈りの時期に外科の手術が減ります!!(笑)

なかの(Ns)

それは分かる!田んぼに合わせてオペ日を調整する人多いよね!

喜多(PT)

鳥ボーイ(Ns)

そんなんあるんか(笑)。そういえば呼吸器科にいたときは、台風の時期になると気圧変化によって気胸患者が増えるってのもあったな…!

うわぁ…気圧の変化、頭痛だけじゃないのか…!整形外科はどこまで季節に左右されることはないかなぁ。春夏の長期休みに学生さんで怪我したとか、抜釘の予定手術とか増えることはある。抜釘なんかはオペ1時間くらいで終わるので、一日3~4件だったオペが5~6件くらいになるとそれだけでもバタバタするね。

白石(Ns)

季節の変わり目、どんな対処している?

おぬさんが最初に言っていた「季節の変わり目に不穏になりやすい」っていうのは、看護師個人や病棟としてなにか工夫はするんですか?

白石(Ns)

おぬ(Ns)

飛び込みの入院も増えるから、部屋を確保すべく保護室や個室の調整を行うかな。あとは不眠、不穏時の薬をいつもなら1日1回使うか使わないかぐらいの人も、それより多く使う予測をして、多めに処方してもらったり。夜間、日中のちょっとした変化を主治医に報告して、少し早めに対応してもらうかな~。梅雨時期や暑い、寒い時期は誰だって調子を崩しがち。ストレスも増えることから、少しでも良い環境で過ごしてもらいたいと、部屋の温度調整には気を遣っているよ。

精神科では梅雨の季節に日光不足になってセロトニンが産生できなかったり、ジメジメする倦怠感や、外出が気軽にできないなどのストレスから不調に陥ることに気をつけています!「別のストレス発散方法を見つけて、この時期を乗り切りましょう!」と声をかけたりもして、ご自分の体調をもう一度見返す機会を作ってもらいます!

坂場(OT)

なるほどね~!看護師は病棟にいると、こういう季節柄みたいのけっこうあるあるだと思うのだけど、やっぱり備えるよね~。私のところは、予定オペが増える時期には早番遅番を増やして、人員配置を調整しているかな。

白石(Ns)

須藤(OT)

梅雨時期で思い出したんだけど、うちのOT室は梅雨の時期になると湿気が爆発してびしょびしょになります。24時間ドライ換気していないと居られないくらい。…ってぜんぜん患者さんの話じゃなくて申し訳(笑)。

誰か…工事して…

喜多(PT)

須藤(OT)

骨折した患者さんのリハビリの場合、骨折の原因ではあまり季節を感じないけど、復帰する先の仕事で季節を感じることはあるね。例えば、農家の人は田植え時期の5月、稲刈り時期の9月には間に合わせてほしいとか、観光業の人は修学旅行生が来る繁忙期に間に合うように復帰したいという話はよくするね。

そこまで考えて介入することあるよね、チームでも当たり前に共有されている!

喜多(PT)

おぬ(Ns)

確かに、退院時期でそういう話は出るね!でも、どう考えても間に合わないよな…というときもあると思うけど、そういうときはどうしているんだろう?

須藤(OT)

例えば、手の骨折だと骨癒合の状態によってどれだけ仕事で使えるかが変わるけど、もし骨癒合が間に合っていなければ、仕事復帰は控えてもらうことになるね。ただし、職場の理解があれば、できる仕事だけを許可することもあるし、手の骨折であることをパット見て分かるように装具を着けて出勤してもらうように指導することもあるよ。

私のところでもあえて包帯ネット、サポーターをつけたりして周りにも自分にも怪我していることがわかりやすいようにしているよ。なんだかんだ仕事に行くと、ついつい手が出ちゃって、無理しちゃう…っていうことあるもんね。退院日の調整では、こういう季節柄を意識することってやっぱり大事なことだ…!季節の変わり目、季節柄こんな患者さんが増える!というのは診療科や職種によってもさまざまな感じ方、対処法があることがわかりました。いちスタッフ、病棟単位の工夫ではどうにもならないこともありますが、それでもいろいろとできることはありそうですね!皆さんの職場でも、こういう季節柄の出来事はありますか?

白石(Ns)