リハビリカルテに書いてある略語の意味は??理学療法士が解説!

みなさんはリハビリカルテを読んだことがあるでしょうか?日々のリハビリ内容が書いてある書類ですが、リハビリ職は多くの略語を用いています。他職種から見ると「どういう意味?」と感じる略語が多数存在すると思います。そこで今回は、リハビリカルテでよく使う略語の一部とその意味を現役理学療法士が紹介します。

 

ROM

ROMとは、Range of motionの略語で「関節可動域」のことを指します。人の関節がどれくらいの範囲動くかを示す項目です。部位ごとに記載していることが多いので、例えば肩関節であれば「右肩関節 屈曲ROM:150°」というような書き方になります。

詳しくはこちら→https://medicco-lab.com/mediserch/rom/

また、ROMの後ろにexと付いているものがあります。これは、「Range of motion exercise:関節可動域訓練(練習)」のことを指しており、リハビリプログラムの1つです。関節の動きをよくするための訓練(練習)を行っている場合は、ROMexと記載されています。

詳しくはこちら→https://medicco-lab.com/mediserch/romex/

 

MMT

MMTとは、Manual Muscle Testingの略語で「徒手筋力検査」のことを指します。患者さんの筋力がどれくらいあるのかを0〜5の6段階で点数付けします。腕を前にあげる(屈曲)、膝を伸ばす(伸展)など、関節の単一動作ごとに検査します。表記としては「右肩関節 屈曲MMT:4」というような書き方になります。

詳しくはこちら→https://medicco-lab.com/mediserch/mmt-2/

 

GMT

GMTは、Gross Muscle Testの略語で「粗大筋力検査」のことを指します。MMTの個別の筋力検査とは異なり、その動きに対する全体的な筋力を調べるものに使います。定量的に検査できるものとして、握力測定が代表的です。

詳しくはこちら→https://medicco-lab.com/mediserch/gmt/

 

MSE

MSEは、muscle strengthening exerciseの略語で「筋力強化訓練(練習)」のことを指します。これはリハビリプログラムの1つです。「股関節屈曲MSE実施」というように、どの部位を筋力強化したかも一緒に書くことが多いです。

詳しくはこちら→https://medicco-lab.com/mediserch/mse/

 

最後に

リハビリカルテによく記載されている略語について解説しました。このほかにも「なんじゃこれ?」と思うような略語は多数あると思います。そんなとき、メディッコの医療用語集(https://medicco-lab.com/medical_glossary/)で検索すれば、わからない単語が見つかるかも!?こちらもぜひチェックしてみてください!

執筆者
たみお(理学療法士/リハ栄養部)

慢性期病院での勤務を経て、現在は訪問リハビリに従事。患者さんの生活の質を向上させるべく奮闘中。講演やボランティアなどの地域に根ざした活動を積極的に行っています。メディッコではギター侍担当。