T字杖の合わせ方ってどうするの?〜現役PTがサクッと解説〜


医療・介護に携わる方であれば、杖を持つ患者さんに関わる事も多いと思います。
その中でも圧倒的に目にすることが多いのがT字杖ですよね。

業務の場面でも、患者さんに「杖の高さって、どうやって合わせるの?」といった質問される事があると思います。

今回はそんな質問にバシッと答えられるように、T字杖の長さの決め方や持ち方について、現役理学療法士が解説します。

 

T字杖の長さの決め方は?


杖の長さの決め方は、簡単な方法で主に2種類あります。
どちらの方法も、立ったままの姿勢で合わせるのが基本となります。

 

その1:掌から床面までの長さ


杖を持つ方の腕を体に沿って下ろした状態から、肘を30°くらい曲げた状態にして、掌を床に向けます。掌から床面(つま先から前方15cm、外側15cmくらいの位置を目安)までの長さで合わせる方法です。

 

その2:床から茎状突起までの長さ


手首のすぐ上に、腕のくるぶし(茎状突起:けいじょうとっき)があります。杖を持つ方の腕を体に沿って下ろした状態から、その茎状突起と床面までの長さで合わせます。

 

杖の長さが合っていないとどうなるの?


T字杖は適切な長さで使用することによって、反対の足への負担を約20%程度軽くすることが可能と言われています。

しかし、長さが合っていないと足への負担を軽くすることができず、ただの飾りになってしまいます

また、長すぎると腕の力を使い過ぎてしまったり、短すぎると腰を曲げてつかなければいけなかったりと、他の部分への負担が大きくなってしまう原因にもなります。

 

患者さんの状態によっては、理学療法士や医師に任せた方が良いことも!


例えば、すごく腰の曲がっている患者さんに対して杖を合わせる場合、先に記したような方法だけではうまく合わないことがあります。

このような場合は、理学療法士や医師が実際に歩き方を確認しながら合わせた方がうまくいくことが多いので、遠慮なく声をかけてくださいね!

T字杖の握り方の注意点


僕たち理学療法士がT字杖を使っている患者さんを見て、杖の長さ以外に「あぁ〜違う〜!」となるのが杖の握り方です。

実はT字杖には握り部分の向きが決まっていて、逆向きに持っている患者さんをよく見かけます。

一般的に短い方が奥、長い方が手前となります。
この長さの違いが、握り部分のフィット感を出しているので以外に重要です。

これから患者さんにT字杖の合わせ方を聞かれたら、ぜひ長さだけでなく握り方の説明もしてあげてくださいね!

 

執筆者
たみお(理学療法士/リハ栄養部)

慢性期病院で勤務し、患者さんの生活の質を向上させるべく奮闘中。講演やボランティアなどの地域に根ざした活動を積極的に行っています。メディッコではギター侍担当。