バッグ片手に患者さんのお宅を北へ南へと奔走する訪問看護。そのバッグの中には一体なにが入っているのでしょうか。バッグの中身は人によってさまざま。ケアに必要なものがあれこれ詰め込まれています。病院勤務と違ってすぐに取りに戻ることができないからこそしっかり準備をして訪問に出かけたいものです。ケアのときや移動中に持っていると便利なアイテムをご紹介しましょう。
洗浄のとき1本あると便利なペットボトル
空のペットボトルは、持っていると意外と役に立ちます。なぜなら在宅の現場では、陰部や傷の洗浄などペットボトルを使うことが多いからです。病院であれば洗浄用ボトルがあるかもしれませんが、在宅現場では物品が揃っているわけではありません。代用できるものを探してケアを行っています。いざ必要な時にペットボトルが見つからなかったとき、1本持っていると大活躍するでしょう。
ほかにも、穴をあけたペットボトルの蓋も便利。蓋にいくつか穴をあけておくと、少量の水で部分的に洗いたい場合などシャワーのように使うことができます。穴を開ける道具は外では見つからないこともあるので、いざというときのために1つ持っておくと良いでしょう。
徒歩で移動するとき必ず入れておきたい雨具
訪問時はカッパや折りたたみ傘などのコンパクトな雨具を持っていくことをおすすめします。不安定な天候の季節など、行きは晴れていたのに帰りは急な雨に降られてずぶ濡れということもあるからです。徒歩で移動する時や駐車場から訪問先まで距離があるときは雨具を持っていると安心ですね。普通の傘は持ち歩くと荷物になったり、うっかり訪問先に置き忘れてきたなんてことも起こりえます。でも、折りたたみ傘やカッパならかばんに収納できるので忘れる心配もないでしょう!
在宅で出くわすさまざまな生活環境で大活躍のスリッパ
訪問時にスリッパは大活躍します。なぜなら、訪問先の生活環境はさまざまだからです。たとえば私が今までに経験したのは、動物を多頭飼いしていて床やカーペットがひどく汚れているお宅。他にも掃除が行き届かずゴミがあちこちに散乱しているところもありました。スリッパをはいていれば靴下が汚れずに済みますね。次に別のお宅へ訪問に行くことを考えると、汚れた靴下で訪問することは忍びなく、靴下を履き替えるのも手間なので、スリッパがあれば便利でしょう!
まとめ
いかがだったでしょうか。オススメアイテムを3つ紹介しましたが、スタッフによって持ち歩いている便利アイテムはさまざまです。訪問看護に興味のある方やこれから訪問看護に挑戦しようと思っている方、ぜひ参考にしてみてください!
育児と仕事の両立の難しさを感じながら看護師として新しい働き方を模索中の訪問看護師。ちょこっとライター活動、介護士への研修や看護学校非常勤講師もやっている。