看護師をはじめ医療従事者には様々な会議があります。
しかし、いざ自分が会議の進行役になると、どのように意見を促せばいいのか、また意見をどのように集約してまとめればいいのか、難しいですよね。
そこで今回はトークの達人(?)である元芸人看護師の私が、会議を上手に回すコツを伝授したいと思います。
会議のテーマとゴールを確認する
テレビのトーク番組でも「今日のテーマはこちら!」という風にテーマを共有してから、参加者がそれにまつわる話をしていきます。
何について話すのかをわかっていないと発言が促せないので、必ずテーマを言ってから進行しましょう。
そしてテーマと同時に会議のゴールを確認します。
この会議で何かを決めるのか、それとも報告会なのか、意見を出し合うだけの会議なのかなど会議にも様々な種類があります。
進行役がここをしっかりと参加者に伝えることも大事なポイントです。
例「今日は多職種でAさんの退院に向けて必要な調整内容の確認と、退院までのスケジュールを決定したいと思います。」
発言してもらうためにリアクションを!
会議でよくあるのは「何か意見のある方はいませんか?」という進行役の発言です。
この後は大体シーン…という空気になっていませんか?「何か意見のある方はいませんか?」ではなく、意見が言える空気にして、意見を言ってもらう必要があるのです。
会議において「自由に発言していいんだよ」という空気を出すことはとても重要です。
そしてこの空気作りは司会者の腕にかかっているといっても過言ではありません。
参加者のほとんどが「自分の発言が受け入れられるだろうか」と不安に思っているのです。
なので、少しでも何か発言してくれたなら「そうですね」や「うんうん」「なるほど」といった感じで頷いたり、相槌を打ったりしてください。
トーク番組の司会者も必ずリアクションをしています。
これだけで参加者は「自分の意見を聞いてもらえている」と感じ、意見を言いやすい雰囲気ができます。
これができれば意見を引き出すことができると思います。
要点を確認しながらまとめる
我々の会議はトーク番組のようにプロが喋っている訳ではないので、多くの人は考えながら話しています。
なので、発言内容が自分の解釈であっているか、他の参加者と理解のズレがないかを確認する必要があります。
進行役は「つまり△△ということでいいですか?」と意見のポイントをまとめることを意識すると、自分だけでなく参加者全員の理解が一致するので、脱線した意見が生まれにくいのです。
またゴールとして着地させたときにも「思っていたのと違う!」という意見も少なくなります。
つまり、途中で意見の内容がわからなければ、その時に確認をして、要点がズレていないかを確認しながら意見を整理していくと、ゴールに向かって確実に意見を集約できるのです。
まとめ
会議の進行役ははっきり言って経験も必要です。
上に書いたこと以外にも時間の管理もしなければなりません。
しかし発言するのもリアクションするのもコミュニケーションだと思えば、普段からやっていることだと思えませんか?
あまり気負わず、楽しくみんなが発言できるような空気を自分流に作れるようになれれば、あなたは立派な名司会者です!
急性期病院のICUで看護師をしている。さまざまなイベントで司会進行をしてきた経験があり、メディッコでは司会兼ツッコミ担当。そしてみんなの兄貴!