初めての学会発表vs指導!リハケア学会2019レポ

リハケア学会2019にてメディッコ学術部が参加してきました!今回はメンバーで初めての学会発表を経験した理学療法士と看護師、そしてその指導をした作業療法士の話を紹介します。

参加者

 須藤(OT)
作業療法士。2回目のリハケア学会参加で、懐かしさと新鮮さを噛み締めながら、4演題発表した。今回はメディッコ学術部リーダーとして、メンバーをサポート。

 

 かなこ(Ns)
看護師。ついに発表しちゃったよ!

 

 たみお(PT)
理学療法士。はじめての学会発表で緊張していた。

 

 喜多一馬(PT)
理学療法士。みんなの話を聞きたい気持ちが強い。リハケア学会は欠かさず参加している。

初めての学会発表はどうだった?看護師編

喜多(PT)

かなこさんは初めての学会発表でしたよね?やってみようと思った理由は何ですか?
かっこいいなぁ~と思ったから!

かなこ(Ns)

喜多(PT)

そうなんだ!具体的にどんなところをかっこいいと思ったの?
根拠持って仕事してるって感じがする!単純かな?

かなこ(Ns)

喜多(PT)

いや、そんなことないよ。たしかに、研究活動することはたくさんの文献を読んで検証作業をするわけだから、すごく役に立つよね。でもさ、本や論文を読むのだけではダメだったのかな?
本や論文を読む習慣もあんまりなかったです。私の職場では発表している人もいないし、指導してくれる人もいない。だから、メディッコできっかけがあったから「これは!」と思ったよ。

かなこ(Ns)

喜多(PT)

なるほど!で、実際に挑戦してみてどうだった?
やっぱり論文書き慣れてる人や、学会発表を何回もしてる人と一緒にやるのは取っ掛かりとしていいなぁって思った!でも、研究デザイン、統計、論文の読み方とかはまだまだ勉強しないとダメだって思った!

かなこ(Ns)

喜多(PT)

えらい!ちなみに、つぎもやってみたいと思う?
思う!でも1人だとやっぱり無理!!ぜーったい無理だーって思う!

かなこ(Ns)

喜多(PT)

みんなでやろうよ!

初めての学会発表はどうだった?理学療法士編

喜多(PT)

たみおさんも初めての学会発表でしたね。どんなことを発表したのですか?
院内で、報連相ができている人といない人の差はなんだろうと思い、コメディカル対象にアンケートを取って報連相の実態調査をしました。相談相手がいない人は、報連相もきちんと行えていないということがわかりました。

たみお(PT)

喜多(PT)

おもしろい!報連相してもらうためには、相談相手が必要なんだ。ところで、何故研究活動やってみやうと思ったの?
前から研究やってみたいと思ってたんですけど、今まではやり方や考え方が全然わからなくてできませんでした。学術部で須藤さんが指導してくれると聞いて、チャンスだと思ってやってみました。

たみお(PT)

喜多(PT)

かなこさんと一緒で、指導してくれる人がいると一歩踏み出せるのですね!実際に取り組んでみてどうでしたか?
研究デザイン考えたり、関連する文献検索したりなど慣れないことばかりなので難しかったです。統計解析に関しては全くわからず須藤さんに頼りきりだったので、そこから勉強だなと思いました。

たみお(PT)

喜多(PT)

普段業務ではやらないこともたくさんあるから、難しいですよね。わかります!ちなみに、実際にやってみて現場で何か役立つことはありますか?
現場で「これってどういうことなんだろう」と考えることが増えました。今まではあまり深く考えていなかった部分を、もう少し深掘りしたいという意識に変わったのでよかったと思います。

たみお(PT)

喜多(PT)

すごい!研究活動の考え方が身に着いたような感じですね!あと、最後に…次もやってみたいと思いますか?
ぜひやりたいです!次は統計解析も自分でチャレンジしたいと思います!

たみお(PT)

たくさんの学術指導をしてどうだった?作業療法士編

喜多(PT)

今回、須藤さんはメンバーの演題をたくさん指導しましたよね…9演題…すごいです…。実際、それだけを指導してみてどうでしたか?
研究指導の難関は『研究疑問』です。それを一か月足らずで支援するのははっきり言って無謀だと思いました。だから、今回はメディッコで調査したアンケートを軸に、僕が基本的な研究疑問やデザインを組んで、学会発表を経験してもらうことに主眼を置きました。

須藤(OT)

喜多(PT)

なるほど!抄録を書く・スライドを作る・発表するに焦点を当てたのですね。ところで、指導するときに何かコツはあるのでしょうか?
抄録は見出しが決まっていますよね、『背景・方法・結果・考察』です。『方法・結果』は調査した時点で分かっているので、1つの抄録ができれば、それをテンプレにして書くことができます。だから、皆さんには背景と考察の部分を考えてもらい、情報収集の練習をしてもらいました。

須藤(OT)

喜多(PT)

そのように考えていたのですね。僕は抄録や論文を書いていて、背景と考察にすごく悩みますよね!どういうキーワードで探すか、どんな切り口で考察していくか…須藤さんはどう考えていますか?
キーワードは僕からも提案、助言しました。思うような文献が引っかからない時は、考え方を変えて、明らかになっていないこととして背景に書きますね。

須藤(OT)

喜多(PT)

これは聞き始めたらずっと話せますね(笑)。僕も後輩の研究指導をするときには参考にさせていただきます!
まとめ
今回は、初めての学会発表と指導の経験について話してみました。メディッコメンバーは様々な学会に参加しています。見かけたら一声掛けていただけると喜びます。ぜひ、どこかの学会でお会いしましょう!