現状が当たり前ではない!精神科OTがもっと連携したい職種に愛を叫ぶ

精神科で作業療法士をしている私は、主に医師・看護師・精神保健福祉士・薬剤師・管理栄養士・臨床心理士と連携を取りながら業務に励んでいます。(…本当は臨床心理士・管理栄養士の方ともっと密に連携を取りたいのですが、そのための土台づくりを頑張っています)

( )の中身はさておき、医療職の方々は自分の病院や関連施設の他職種の方々と連携をとっているかと思いますが、今回は私が精神科で働く中でいてくれたら心強い2職種を理由とともに勝手に紹介いたします! 

身体機能はお任せしたい!理学療法士!

精神科といっても、身体障害を合併している方や高齢化により身体機能の維持が難しくなっている方、向精神薬の服用によって身体に影響が出てしまっている方など様々いらっしゃいます。また、精神科での転倒や転落の事例に対して理学療法士の介入によって、減少させることが可能であることを示唆するような文献も出ています。

理学療法士さんに入っていただき、是非、身体機能への評価・介入をお願いしたいところです! 

嚥下機能をお任せしたい!言語聴覚士!

高齢化や服薬の影響は嚥下や発語にも出てきますし、精神科の方では過緊張状態によって言葉がうまく発せない方もいらっしゃいます。あと、精神科では若い方も多いのですが、早期からの嚥下や発語に介入を行うことにより予防の点でも力を発揮していただけると思います。

言語聴覚士さんに入っていただき、食事や発語の状態の評価・介入をお願いしたいところです!それが退院の促進やQOLの向上にも繋がると思うので、心強いのです! 

理学療法士と言語聴覚士は回復期リハビリテーション病院にはたくさんいるのに、どうして精神科では少ないんだろう…。

でも、そんなことは言ってられない!現在、この2職種とは同じ職場ではないのですが、メディッコの活動を通して私も学ばせてもらっています! 

まとめ

今回は私が精神科でともに働けたらいいなと思っている2職種を勝手に紹介しました。もちろん、医師の処方箋が必要であることや診療報酬がどうなるのかなどクリアすべきことはたくさんあります。あと、実は、厚生労働省の資料によると、理学療法士と言語聴覚士の中でも精神科で働いていらっしゃる方もいるようです。

現状、働いている中で患者さんのお力になれるように多職種連携を行っていますが、さらにこの2職種にいていただければより心強いと思っている私見で述べさせていただきました。各々の職域を理解した上で専門性を発揮することができれば素敵なチームが出来上がると思います!みなさんの意見もお待ちしています!! 

 

執筆者
坂場泰斗(作業療法士/メンタル部)

作業を通じてメンタルを整えていく方法を模索中。教育にも関心を持ち、精神科作業療法の啓発に力を入れています。