オンオフだけで考えるな!ダイヤルを回せ!とある看護師の実体験

白石(Ns)

最近、少年ジャンプの本誌を買った方がいいのではないかとこの歳になって悩んでいる看護師、白石です!

先日、メディッコ代表である喜多さんから、「仕事や勉強モードのスイッチオフの方法を知りたい!常にオンになっていてしんどい。家でいつも勉強に追い詰められていたりする」という話を聞いたので、私なりにスイッチのオンオフの仕方について考えてみました!

そして、これは頑張りすぎな医療従事者の方にも知ってもらいたいな…!と思ったので、コラムにまとめました。

オラオラゴリラタイプのみなさん

突然ですが、代表と私は仕事のやり方が少し似ているように思います。とにかくスピード命!アクセル全開を維持して、気づいたときには路肩でこっそりエンストしているようなオラオラゴリラタイプなんですよね(たぶん私以上に代表の方がゴリラタイプ)。もう、なんでも抱えちゃう、頑張っちゃう…。

若いときはオラオラゴリラタイプでもいいと思うのです。多少寝ていなくても、手にタコができようとも、血尿が出ようとも(?)、エナジードリンク2本飲めばなんとかなるみたいな、いわゆるゾーンに入っている時期ってあると思うので。

だけど、30歳を超えたあたりから、そのやり方ではしんどくなって、やっぱり休むことって大事だな…とつくづく思ったりするわけです。

看護師の仕事のように職場に行って仕事をするものであれば、職場に行くこと、ユニフォームに着替ることで仕事のオンオフの切り替えがしやすいですが、私の話で言えば、兼業でやっているライターの仕事のように家でやる仕事や勉強では、やろうと思えば無限にやれるじゃないですか。その線引き、切り替えってどうやるんだろうと、私も実際よくわからなくなってしまうころがありました。それで、気づいたときにはバーンアウトみたいな感じに。仕事や勉強モードのスイッチオンの仕方はそれなりにわかるけど、オフの仕方がわからなくなっちゃったパターンです。

強制的に休む日を作ってみた…が!

それから私なりにやってみたことは、あえてスケジュールに「今日は休む日!何もしない日!」と赤マークをつけたり、パソコンやスマホを見えないところに置いて触らないようにと、強制的に環境を整えて過ごすようにしてみました。やることが極端です(笑)。これでオフ日を作ることも、ひとつの方法としてはいいと思います。だけど、私の場合は不思議なことに、完全にオフの状態ってけっこうしんどいことに気づきました。止まると死ぬと言われているマグロのようですね…ははは。(※実際のマグロは、夜間などはゆっくり休息しているらしいですよ)

人によると思いますが、ワーカホリックみたいなタイプの私にとっては、この暇な時間がいけないこと、悪みたいに感じてしまうのですよね。生産性がないまま一日を過ごしてしまった罪悪感、私はここで何もしなくていいのか…と焦る気持ちとか。このままではいかんな、と思いさらに私は考えました。

オンかオフではなく、ボリュームを調整する

そもそも完全にオンかオフの二択ではなく、ボリュームを上げ下げするような感覚で、心地よいところに自分の身を置けばいいのでは?と思いました。

この考えにいたったのは、以下のツイートがきっかけのひとつです。

これはやる気スイッチを入れる話なのですが、たしかに私はすごく極端で、イラスト左側のスイッチがオンかオフの考えでした。そこで、ボリュームを調整するようなやり方を自分でもやってみようと考えてみました。

例えば、いきなり仕事や勉強を減らすのではなく、今日はこれだけというのを決めます。休みの日なんかはメールチェックだけ午前と午後に一回ずつやろうとか、とりあえずネタ探しだけでもしておこうとか、本の半分くらいまで読もうとか、小さなやることを作ってみました。それ以外のことは基本考えない、脳を休ませる。ガツガツに働くわけでもなく、何もしない休みでもなく、すごく頭を使うわけでもないけど、気楽にできるもので、オンからオフに近づけるためのいい塩梅はどこか、自分なりに手探りでやってみたんです。

あとは、本を読んで勉強をするにしても、机に向かってガリガリやるのと、好きなメーカーのコーヒーをいれてソファで寝転びながら小説を読むようにやるのとでは気持ちが全然違います。なんなら、心が安らかな状態になったり、気分が晴れたりします。「勉強もやらねばならぬこと」と追われるような気持ちでやるより、気分転換の一環にしてみてもいいのかなと思いました。

最近の個人的おすすめは、ベランダでキャンプ用のチェアを出して、コーヒーを飲みながら難しい本を読んだりしています(笑)。このご時世、外出自粛もあって外の風や日光に当たる機会が減っているので、それだけでも心地よさが新鮮に感じますよ。

こうして少しずつオフ状態の自分に慣れてくると、「明日は休みで何も予定がない日」が前ほど苦痛ではなくなりました。あとは、心に余裕が生まれるのか、家族や周りの人に対しても、少しだけ優しくなったような気がします。旦那からは「イライラすることが減った」と言われましたし、自分でもネガティブな感情がたまりにくくなり、一年を通してわりと平穏だったように思います。

数年前の私は常勤の病院勤務だったので、ガッツリ仕事をしてガッツリ休むタイプで、オンオフがはっきりしていました。だけど、兼業をしている人や完全なオフがつらいという人にとっては、オンオフの方法だけじゃなく、こうしてボリュームを調整するような感じで、自分の居心地がいいところにその都度、体調や状況に合わせていく方法もある。このことをみなさんにも知ってほしいと思いました。ぜひ、お試しあれ!

白石(Ns)

白石弓夏 (看護師)

小児科と整形外科の病棟で経験を積み、現在は看護師兼ライターとして奮闘中。病院外でも積極的に働き、いろいろ吸収している。メディッコではポジティブ担当。