多職種連携に優しさは必須?他者との関わりで覚えておきたいこと

まいど、メディッコ代表の喜多です。メディッコには優しい人が多いので、心がしょんぼりしたときには励ましてもらいまくっています。ところでですね、「優しさ」って多職種連携に大切そうな気がしません? 僕はそんな気がしています。ってことで、多職種連携と優しさの関係、そして、優しくいるためのポイントを考えてみました。

多職種連携と優しさの関係は?

「多職種連携 優しさ」と検索してみましたが、しっくりくる結果は出てきませんでした。さっそくピンチです。なんとか自論をそれっぽく記述しなければなりません(笑)。僕が以前書いたコラム「誰かと連携するために大切そうなこと9選」では、優しさと関係がありそうな下記3つを大切なものとして挙げていました。

・知るではなく知らせる
・話を聞く、尊重する
・共通項を見つける

うむ、改めて見ても大切ですね。かみ砕いて言うと、「めんどくさいけど、知ってもらうために頑張ろう(知るではなく知らせる)」「ここはちゃんと話を聞くタイミングだな(話を聞く、尊重する)」「あ、これは私とあの人の共通点だ!(共通項を見つける)」なんてことになるわけですが、これってそもそもの優しさがないと成り立たなさそうな気がしませんか?
いや、別に優しくなくてもできるかもしれません。でも、形式的に対応してくる人に「ちょっといつもより話してみよう」なんてなかなか思えないですよね。やっぱり多職種連携には優しさがつながっていそうな気がします(誰か研究してくれぇ~)。

優しくあるために

では、優しくあるためにはどうすればいいのでしょうか? 僕がメディッコメンバーを見たり、その他で関わっている優しい人の話を聞いたり、本を読んだり、考えてみたことから、勝手に5つのポイントに厳選して紹介します。お気付きでしょうか?完全なる主観です!

1.みんなも大変だよなぁ~と思ってみる
忙しかったり辛かったりするとき、誰かに優しくするのは難しいものです。でも、「自分だけじゃない、みんなも同じように忙しかったり辛かったりするんだ!」と少し心に置いておくと、ちょっとだけ優しくなれるような気がします。ただし、自分の忙しさや辛さを見ないようにしたり置いてけぼりにしないように気を付けてくださいね。

2.ちょっと多めにコミュニケーションをとる
「おはよ~」だけでもいいのですが、いつもよりもひと言多くコミュニケーションをとったり、あるいはみんなの姿を観察してみたりするのはどうでしょうか。他者と関わったり知ったりすることで、自然と親密感のようなものがちょびっとだけ生まれたりして、大切な他者として関われるようになるかもしれません。ただし、無理して嫌いな人と関わるようにすると、傷つけられてしまったり消耗しすぎてしまうので、これもまた気を付けてくださいね。

3.優しさと優しさじゃないものをごちゃごちゃにしない
「これって優しさじゃないよな?」ってものを優しさとして履き違えないように気を付けましょう。例えば、期日を守らずに謝罪・連絡もなく仕事をする人に対して、「全然大丈夫だから!(優しくしなければ…)」なんて対応は違いますよね。偽物の優しさみたいなものを続けると自分を騙すようなことになって、優しくあり続けれなくしてしまいますからね。ここで気を付けることは、適切な配慮を考えることです。人にはそれぞれの事情や得意不得意などがありますので、「できない人にはサポートする」ってのも大切です。

4.優しい自分をイメージしてみる
「優しい自分でありたいな~」と思ったら、「こんな人が目標だ!」とか「こういう優しさを伝えられるようになりたい!」なんて目標を考えるようにしてみましょう。パーフェクトに優しい人間なんてありえないですから、目指す優しさだけでもはっきりすると、自分も納得できるかも! 僕は何人かの「こんな風になりたいなぁ~」を持っていて、いつもその人たちに憧れながら生きています。

5.こうじゃなきゃダメだなんて思わない
当たり前のことですが、人にはいろんな気持ち、背景、行動がありますよね。「優しさはこれだ!」みたいな決めつけがあると、無意識のうちに自分自身も優しさの“型”のようなものにはめ込んで、知らぬ間に狭い優しさになってしまうこともあります。ここまでと矛盾するかもしれませんが、「こうありたい!」と「こうあらなくてもいい!」みたいなものが同時に存在しているのもいいのかも、と思いながら優しさについて考えています。

おわりに

この文章を読むあなたが優しさをもってこの文章たちを優しく解釈していただければ、さいこうです。あなたが考える優しくあるためのポイントも教えてくださいね。

 

執筆者
喜多一馬(理学療法士/代表)

言わずと知れたメディッコ代表。

Twitter:@rehamame