メディッコ代表のキタです!
実は病院での理学療法士としての勤務を終えて、現在は地域医療の現場で働いています。といっても訪問看護やクリニックではなく、福祉用具貸与事業所です。
福祉用具?ベッドとか車椅子のあれ?
そそそ、それです!病院で働いていると、たまに出入りしているの見かけません?あれです!
ということで、今日は病院勤務の方々に知っておいて欲しい福祉用具の世界について紹介します!
福祉用具って何?
そもそも、福祉用具ってなんでしょうか?ぼんやりとは知っているという方が多そうなので、さくりと解説しますね!
福祉用具とは障がいのある方や要介護状態にある方が使う用具のことです。車イスや介護ベッド、手すり、杖などが該当します。他にも、認知症の方に使うことのある徘徊探知機、切断の方が使う義肢なんかも該当します。幅広いんです。
「いやいや、なんだー!それなら毎日見てるよ!」と思うかもしれませんが、実はめっちゃ奥深い世界なのですよ。
福祉用具、まるで、アイス!
では、車イスと聞いたとき、どれくらいの種類の車イスが思い浮かびますか?
「えっ、種類?自走出来るやつと、介助用のやつと、あ、リクライニング!え、違うの?」って思いません?
いやー!車イスといってもめちゃくちゃ多くの種類があるんです。各種メーカーが作るシリーズがいろいろあることはもちろん、ひとつの名称の車イスにもタイプA、B、C…のように機能に応じてバリエーションがあります。
ん〜伝わらなさそうなので、たとえ話をしましょう。
そうですね…例えるなら、ガリガリ君といっても味のバリエーションがとてもありますよね。そんな感じです。車イスにはガリガリ君、爽、パナップ、サクレ……といった種類があって、そのなかで様々な味のバリエーションがある。そんな感じです!
奥深いから聞いてくれ!
「この患者さんは歩けないから車イスが必要です!用意します!」ってなんだか簡単に言いますが、実際にはキチンとしたアセスメントが必要です。
体はどれくらい動くのか、どんな場所で車イスを使うのか、値段はどれくらいのものがいいのか…これらを見て、たくさんある車イスのなかからばっちりのものを選びます。
「痛み止めください!」と言われても、そこから専門知識を使って細かく考えなければならないように、車イスひとつとっても専門知識を使って細かく考えなければなりません。
つまり、奥深いから専門家と相談してくれ!です。
おわりに
病院で働いていると、福祉用具を持ってくる福祉用具専門相談員と関わる機会はあまりありません。でも、患者さんの体や生活を一日中サポートする福祉用具は、患者さんや医療者と切っても切れない関係にあります。福祉用具専門相談員は福祉用具の専門知識を持ったスペシャリストです。
一度、「この患者さん、一緒に考えてくれませんか?」と連携してみるとおもしろいですよ!