みんなの職場ではどう?各職種のユニフォーム事情

みんなの職種のユニフォームがここ数年〜数十年でどんな風に変わったのか、それはどんな理由からなのかとかを聞きたいな! というのも、看護師である私が学生の頃は、ギリギリナースキャップが現役だったこともあって。就職した年(2008年)からナースキャップが廃止になったという、看護師のユニフォームスタイルが大きく変わった年だったんだよね。

白石(Ns)

最近ではスクラブの色を勤務帯で分けたりとかいろいろ取り組みもあるみたいだけど、みんなのところはどうだろう?

職場ごとのユニフォーム事情

喜多(PT)

過去に大きく3度のユニフォーム経験のある私が回答しよう!勤務して最初の病院では通称ケーシーの白衣上下だったね。ストレッチ要素なし、シンプルな白半袖と白ズボン。医療職といえば全員がこれだと思ってたから、当時は「医療職になったなぁ〜」と思っていたよ。
3回も!笑

白石(Ns)

喜多(PT)

そうそう。その後、法人が変更になったタイミングでリースが安価なユニフォームに変更されてさ。リース切り替えのタイミングで、デザインも最初はネイビーの上下、次は白にラインの入った上下…と変わった。ネイビーは生地が薄手だったので、夏場も快適やったのだけど、白はえらい生地が分厚くて夏場は地獄やった。白になったころから太ったこともあり、余計にきつかった(笑)。
そんな事情で変わるんだね〜

おぬ(Ns)

喜多(PT)

転職して地域の株式会社に入ってからは、ポロシャツのみの配布なので、ズボンは自分のだよ。ポロシャツは楽そうでええな〜と思っていたんだけど、意外にも洗濯で色が薄くなったり傷んだりするんだよね。かといって、スタッフ全員分のユニフォームを揃えるのは結構なコストがかかるし…、落としどころが難しいなぁ…と思うのであった。長く勤めているといろんなユニフォームを着る(笑)。
たしかにポロシャツは楽そうだけど、毎日着るとなると消耗が激しそう…。職場によってがらっとユニフォームが変わったんだね。

白石(Ns)

おぬ(Ns)

僕、自分で着ているわりに、ケーシーとスクラブの違いがわからずググっちゃった(笑)。僕はほぼスクラブかな。ただしいろんな病院で働いたけど、ケーシーも選べるところがほとんどだった。
うんうん。

白石(Ns)

おぬ(Ns)

そういえば今年、うちの病院のユニフォームが変わることになって。5年に1回ぐらい変わっているのかな?前の病院もそれぐらいで刷新していたね。特に日勤帯と夜勤帯で色を変えることはしていないけど、スクラブもいろんな色があるよね。明るい紫やベージュとか。僕はだいたいネイビーを選ぶかな。あと、支給されたものじゃなくても着ていいので、自分で買って着ている人もいるよ。あ、精神科の特注として、上着の脇に鍵を通せる輪っかを付けてる病院もあるよ。
僕のところは基本ケーシーだね。白半袖と白ズボン、まさに医療職って感じの服装。何度かユニフォーム変更の機会もあったけど、大きくは変わらなかったなぁ。ただ、冬場の半袖はさすがに寒いので、その他に長袖の青衣も支給されていたよ。青色のユニフォームはめずらしかったので、何気に気に入っていたね(笑)。

イサミ(Ph)

坂場(OT)

今まで5箇所の職場を経験した作業療法士です!職場によってさまざまなユニフォーム事情だった!精神科の入院病棟ではジャージにポロシャツという格好で、ポロシャツ代は2着分のレシートと交換だったり、被服費という形で定期的にいくらか支給されていたかな。運動プログラムやものづくりなどもあったため、動きやすさ重視でよかったんだけど、ジャージが結構高いんだよね…。
そうなんだ!

イサミ(Ph)

坂場(OT)

精神科病院に付属しているデイケアは、上はポロシャツやシャツなど襟付きのもの、下はチノパンやスラックスなどのいわゆるオフィスカジュアルのような格好をしていたね。デイケアではスタッフも私服のような装いをして、地域で暮らしている方が緊張感なく使えるように、特別なユニフォームではなかった。こちらも被服費という形で定期的にいくらか支給されていたね。
へぇ~。

おぬ(Ns)

坂場(OT)

専門学校教員時代は、基本的にスーツで、クールビズ時にはポロシャツ。これまでスーツなんて学会のときくらいしか着ていなかったので、何着か購入したけど、支給はなかったね。現在勤めているクリニックでは上はユニフォームが支給され、スクラブを着ているよ。下はチノパンやスラックスなどを履いているかな。こうやって書いてみると、僕はザ・医療職者みたいな格好はほとんどしておらず、ポロシャツにかなりお世話になっているようです(笑)。
この座談会おもろいな(笑)。

喜多(PT)

おぬ(Ns)

そういえば、今の病院も前の病院も夏はポロシャツだな。というか、何を着てもいいみたいな、クールビズで。冬はユニフォームの上に何か着ていいので、僕はメディッコのパーカーを着ているよ。
仕事中にもメディッコの宣伝を(笑)。

白石(Ns)

職種全体でも変わっていくユニフォーム

白石(Ns)

みんな職場ごとに全然違っておもしろいね。もう少し大きい枠組みで聞いてみたいのだけど、職種全体でユニフォームがこういう風に変わったとかそういう話もあったりするかな?例えば、私が看護師になったばかりの頃(2008年)は、感染面や機能面の問題でナースキャップが廃止になったのもそうだけど、当時は白衣の上にエプロンをつけているところもあったんだよね。
そうなんや!

喜多(PT)

白石(Ns)

私は小児科だったので、保育士さんみたいに色物でチーム分けしていたけど、転職した後も数年は白いエプロンをつけていたなぁ。ポケットにめっちゃガーゼやテープ、フラッシュ用の生食注シリンジとか輸液セットのコネクターとか入れ込んでいた記憶がある(笑)。
色分けか、なるほどね〜

クラーク(RT)

白石(Ns)

だけど、エプロンもそのうち感染面うんぬん病院機能評価うんぬんで廃止になって。腰や肩にかけるポシェットを活用するようになったんだけど、最初はベテランの看護師さんが使っているものという印象が強くてなかなか慣れなかったね。エプロン廃止後少し経ってから、転職した先では白衣ではなくスクラブが主流になって、こんなにスクラブって身軽なんだと驚いた。それから今までずっとスクラブだね。今はチャコールグレーと薄いラベンダー色などのスクラブが選べて、クリニックのユニフォームみたいでおしゃれで結構気に入ってるよ。
診療放射線技師の界隈では、以前はケーシーとかをよく見たんだけど、最近になってどんどんスクラブに変わっているね。Web研修会なんかで、他病院の人たちの服装を見てもかなりスクラブが多くなったと感じる。なぜそうなったのかはわからないけど、個人的には体が動かしやすいし、着心地も楽なのでいい流れだなと思う。

クラーク(RT)

同感!

喜多(PT)

クラーク(RT)

業界特有な流れの一つとして、MRIの安全性の向上に服装を利用することがあるんだよね。例えば、ポケットレスのスクラブを採用することで、「ポケット内から金属を出し忘れるなんてことをそもそもなくそう!」という働きが行われているところがある。あとは、MRIの金属持ち込みチェックのために、MRI部門のスタッフのスクラブの色を分けて、「チェックをまだ受けてない!」とひと目でわかりやすくしたりしてるところもある。こういった取り組みはユニフォームが支給されてこそ、統一されて効果が上がる気もするので、病院の総務部も巻き込んでいきたいよね。
リハ職ではそういうことはあんまりなかったから新鮮だなぁ。おそらくコスト面の問題で白衣から青などのユニフォームに変わったのかなぁくらいかと思う。実際、学会でかっこよさを売りにしたリースのユニフォームを見かけることが多くなってきたのも、比較的最近な気がするしね。

喜多(PT)

おぬ(Ns)

職種によって、ユニフォームの扱いもいろいろ違うんだね。
あと、僕が学生のときにはサンダルを履いてる人がめっちゃ多かったけど、針刺し予防・患者さんの安全性(急な転倒にサンダルでは対応できない)・制服マナーなどの観点からサンダル禁止になったところが多いように思うよ。僕自身も入職してすぐはサンダルを履いていた時期があったけど、たしかに危ない場面があるよなぁって思うしね。

喜多(PT)

白石(Ns)

なるほど〜。看護師は感染予防の観点でユニフォームが変わっていった印象が結構あったけど、診療放射線技師は医療安全の観点で変わっていった流れがあるんだね。たしかに喜多さんが言うように、一時期流行ったサンダルは、うちも針刺し懸念でダメになったね。ユニフォームだけでもこんなに変化があったのか〜と、みんなの話を聞いてびっくりしたわ!ユニフォームは仕事のときに長時間着るものだし、機能性や着やすさなど、これからもどんどん改良されていってほしいね!