多職種が現場で感じるジェネレーションギャップ

今回は多職種が現場で感じるジェネレーションギャップについて聞きたいです!「最近の若者は〜」「これだから年配者は〜」という話ではなく、ポジティブ面について掘り起こしていきたいな!

白石(Ns)

実はこの間、とある手順が変更になって、その内容をスタッフに周知するために年配のベテラン看護師が慣れないパワポでいそいそとスライドを作成しようとしていたの。それを見かねた若手が、「これ動画にしてスタッフのチャンネルに流したらいいですよ」「大事なところはスクショしてポイント書き込んだらわかりやすいですよ」などと的確にアドバイスをしていて、「うおおおおおおおおすげええええええ!」って思った次第。みんなのところはどうだろう!?

最近の若手のこういうところがすごい

喜多(PT)

最近出会う一回りくらい下の医療職は、アグレッシブさエグいな…と思うことあるよ。自分なら「ちょっとリスクあるなぁ…」と進めないところで、「まぁリスクはあるかもしれんけど、私行きますわ」とサクッと進んだりする。家庭のありなしや、職場での立場がどうこう…ではない、そもそもの考え方の違いみたいなものを感じることが多いね。それで、第三者である自分がついついブレーキをかけそうになることがあって、これじゃ老害みたいだなと自戒することもある(笑)。
リスクを取らない人が多いかなと思っていたけど、喜多さんのところでは逆なんだね〜。

白石(Ns)

イサミ(Ph)

自分が国家試験の勉強をしていたときは、重い参考書の扱いに苦労した記憶があって…。時には何冊も持ち運んだり、重すぎて大学に置いて行ったりと、いろいろと試行錯誤していたんだよね。「今日は化学の参考書しか持ってきてないから、薬理の勉強ができない!」みたいなこともしょっちゅう。でも、最近の学生のなかにはiPadに全部ダウンロードしてる人もいるみたいで、いつでもどこでも気軽に参照してて、「恐るべき効率性!」と思った。デジタルが当たり前な世代はやっぱりすごいわ!おじさんは、教科書類はまだまだ紙派(笑)。
わかるわかる、紙のほうが勉強している感、出るよね(笑)。

白石(Ns)

あずまっち(Ns)

私もシフト管理に関してジェネレーションギャップを感じたことがあるね。今はスケジュールをアプリで管理している人も多いと思うんだけど、私が新卒の頃はまだまだ紙ベースが主流だったから、シフトが出たら一生懸命手帳に書き写したり、シフト表をコピーしていたりしたんだよね。でも、近頃の若手看護師はアプリでササッとシフトを入力してスケジュール管理しているみたい。スマホなら常に持ち歩いているし、いつでもどこでもサッと予定が確認できて便利だよね。こういう身近なところから、どんどん便利な世の中になってきているな〜と感じるよ。

やっぱり頼りになるベテラン、こういうところがすごい

Fats(Ph)

自分が新人のときの話だけど、薬剤部のシステムがダウンしてしまって処方箋や薬袋、薬の説明書などが一切印字されなくなってしまったことがあったんだよね。そのときに、ベテランの先輩たちが凄まじい速さで連携し、手書きですべて対応しはじめていたのをみて驚いた。機械化された環境でしか働いたことのなかった自分は、サポートすらろくにできなくて、先輩たちの活躍で、他部門に迷惑かけることなく乗り切ったんだ。
それは大変な経験だな(汗)

喜多(PT)

Fats(Ph)

先輩たちは「ちょっと前は電子カルテもなくて、オーダリングシステムだけだったんだから、みんなでこうやってたもんだよ。懐かしかったね」と涼しい顔で。なかなか普段使うことがない技能なので、自分たちの世代が身につけることは難しいかもしれないけど、非常時や災害時に頼れるのは、意外と機械に頼り切らない上の世代なのかも…と感じた出来事だったね。
うおおお、それはめちゃめちゃ頼りになる…。いい話!

白石(Ns)

くー(ME)

10年くらい前の自分は「業績上げるから、俺についてこい!」みたいな感じのたくましい上司に憧れていたんだけど、最近は頼れる上司、憧れの上司像も変わってきていると感じるよね。今だったらちょっとパワハラと言われてしまうかもしれないけど、先輩や上司は少しくらい威厳があってもいいんじゃないかなと思ったりする。
なるほど〜。たしかに、「ちょっと甘やかしすぎでは?」と思うことはあるかも。

白石(Ns)

くー(ME)

そうなんだよね。職場の若い子たちは、優しくされることに慣れすぎていて、怒られることにまったく慣れていない印象がある。だから、余計に職場や上司のマイナス面が印象に残りやすいみたい。これまでの経過を知っている自分としては、だいぶ改善された状態でありがたい状況だなとは思っているんだけどね。
教授やベテランの先生たちの扱い方とかは、やっぱり年配の先輩には敵わないな〜って思う!

かなこ(Ns)

白石(Ns)

そこんとこ詳しく(笑)。
研修医とかレジデントのときを知っているからか、物怖じしないというか…。もう本当に超ベテランになると、親(当院OB)も子(研修医)も両方知っているとかいたので(笑)。あしらい方もうまいけど、先生もそんなに強く言わないというか。

かなこ(Ns)

クラーク(RT)

私もやっぱり年季の入った人の老練さはすごいな〜と思う。業者と話すときなんかは他愛のない話をしながらも、いつの間にかこちら側のペースで話を引き出したりするんだよね。また、一癖も二癖もあるような相手と話すときも、搦め手のように言葉を使い、部署の要望を通したりしています。そういう場面を見ると「これはかなわんなぁ」と思うよ。

白石(Ns)

「搦め手」ってなんだろうとググっちゃった(笑)。たしかに、自分たちの部署外や他職種とのやりとりのときに、いい意味で「根回しが上手だな〜これなら相手も協力せざるを得ないかも」と思うことはあるね。メディッコはちょうど中堅どころが多いので、若手のいいところも、年配のベテランのいいところもエッセンスをいただいてうまく仕事と付き合っていきたいですね〜ありがとうございました!