隠れた名役者!?知られざる臨床検査技師の世界!!

だぴてぃ(MT)

はじめまして!

こちらでは初めて執筆させていただきます、だぴてぃと申します。今回は僭越ながら「臨床検査技師って何する人たち?」ってテーマで書かせていただきます。

なんでもアリ?臨床検査技師のリアル

早速ですが、このお題をいただいたとき、「あ、これは2泊3日くらいの缶詰合宿でも組まないと満足な説明はできないな」って思いました。

なぜか?それくらい昨今の臨床検査技師って、業務範囲が広く多岐に渡るんです。野球で言うならピッチャーもやりつつ内野も外野もキャッチャーもやらないといけないような、そんな感じです。働く場所ひとつをとっても、病院のほかにも検査センターやクリニックであったり、製薬会社、保健所、そもそも企業に属さないフリーランスの方もいます。なので、考え方もそれぞれ違います。ほんとに同じ職業なのかな?って思うこともしばしば。

そして意外と知られていないんですが、採血もできるんです。あくまで「検査のための採血」に限り、法律で許されています。なので、検査室のみならず、採血室にも生息しています。あとは聴力検査もそうですし、脳波検査、変わったところで言えば糖尿病教室の講師が臨床検査技師ってケースもあります。もう、なんでもアリですよね。

ちょっと最初から勢いよく話を飛ばしてしまいましたが、皆さんを合宿に付き合わせることもできないので、今回は「一般的な病院にいる臨床検査技師」についてお話しさせてください。

病院にいる臨床検査技師は何してる?

病院にいる臨床検査技師は、だいたい「検査室」にいます。その中でやっていることは、心電図などの生理機能検査と、検体検査として生化学、血液、細菌、遺伝子、輸血、免疫、病理検査など各分野に分かれています(ちなみに僕は、病理検査を専門としています)。各分野に関して言及してしまうと、日が暮れるどころか明日の朝を迎えてしまうので、今回は割愛させていただきますが、それぞれにスペシャリストがいます。もちろん病院の規模によっては何分野も横断して検査しなければいけない場所もあるので、総合的な知識が求められたりする場合もあります。このように働く場所によって必要となる知識が大きく異なってくるのも、臨床検査技師の特徴のひとつです。

これを伝えたい!臨床検査技師の使命

そして今日、一番お伝えしたいことがあります。それが…「臨床検査技師は隠れた病気と戦うための職種」ということです。

我々は、患者さんの身体の状態をデータとして表す専門家です。それが生化学のような数値なのか、超音波検査のような画像データなのか、病理検査のような診断文章としてなのか。表す形態は違えど、患者さんの身体を何かしらの方法で表現し、それを臨床(医師・患者さん)に提供すること。そして、それを根拠に病気と戦ったり、健康を守るために何が必要かを判断してもらう。これが我々の使命です。身体の外側からは見えない病気に対して、身体から採取する尿や血液を介してアプローチして、隠れた病気を見つけ出す。これが得意なのが臨床検査技師です。

病院に受診するとき、臨床検査技師の姿というのはなかなか見ることがないと思いますが、実は検査室という扉の向こうでは、必死になって患者さんの検査をしている我々の姿があります。

だぴてぃ(MT)

なんだか良いところばかりアピールしてしまいました。笑

もちろん我々も皆さんと同じく多職種の一員なので、思うところもたくさんありますが、結果に対してはプライドを持ってやってますので、ぜひ安心して病院を受診してほしいですし、これから臨床検査技師を目指すよ!って方は、その覚悟を持って飛び込んできてほしいです。

ということで、今回はひとまずここで終わりにしたいと思います。では、臨床検査技師のだぴてぃでした!

 

執筆者
だぴてぃ(臨床検査技師)

文章とガジェットをこよなく愛する臨床検査技師。中規模病院の検査室の責任者をやってます。座右の銘は「ダメならダメでいい。ただ努力の足りなさを他の何かのせいにはするな」。