現場で働いていると「こんな多職種連携があればいいのに!」なんて妄想をすることってないですか?ありますよね?あるはずだ!ということで、今回は妄想連携座談会を開催します!
こんな多職種連携やりたい!妄想を語れ!
喜多(PT)
妄想連携座談会です!みんなが「こんな連携あれば…」と思うことを教えてください。ありえなさ過ぎる連携はもちろん、実際に取り組んでる事例だけども難しい!といった連携まで、なんでも教えてくれ!
仕事をしていくうえでの情報ってなんにつけても重要になってくるとと思うのですが、医療スタッフとそれを取りまく情報を繋げてくれる人いないかなぁ。患者情報はもちろん、治療方法や薬剤のこと、インシデントの事例など普通の業務をしながら自分でインターネットという情報の山から本当に必要とすることを引っ張ってくるのは大変ですよね。そういう行為って大切だと言う人もいると思うんですが、スキルが足りなくて生かせないのも勿体ない。だからその役割を担えるエンジニアのような人がいても良いかなと思います。
くー(ME)
大平(PT)
僕の職場では、この領域はこの職種!みたいなのが暗黙の了解としてあります。でも、それが人によって受け取り方が違うので、人によっては「この仕事はあの人の仕事なのにこっちに任せて…」という会話がちらほら聞こえることがあります。そんなこと言わずに、お互いに協力し合えばもっと仕事が捗るのにな…といつも妄想しながら考えています。施設は他入居者と何かをする時間が病院よりも多いからこそ、手厚いケアを出来るはずなので協力していきたいところです。
そうですね。僕の職場では、患者さんが入院してきたときに看護師さんが面接して、総合的に看護計画を立ててくれています。「面接の後、すぐに作業療法士に連絡が来て、入院中の生活支援について相談してくれたらいいのにな」って言う妄想はいつもしています。実際は医師の処方がないと動けないのですが、看護師の相談役ぐらいであればいつでもウェルカムな気持ちで待機してます。
須藤(OT)
白石(Ns)
どこの病院も患者さんの身の回りのことは、基本的に看護師か看護補助者が行うところがほとんどですよね。だけど、そもそもこのシステムしんどくない?というのがあります。例えば、私が今働いている病院は、看護師が患者さん7~8人の受け持ちをするのですが、オペ出しやオペ迎え、包交の場面では病棟担当の理学療法士さんも一緒に行うことになっています。特に手術室からの申し送りやオペ直後の患者さんの状態について、「けっこう出血が多めだったから、採血データ注意してリハ進めましょう」とか話しながら一緒にケアをします。看護師は全身状態をメインに、理学療法士さんは患部のケアをメインに介入するんです。
喜多(PT)
白石(Ns)
最初にこのスタイルをみて、「オペ後バタバタしないで済むから、しっかり患者さんのことみれる!嬉しい!」と驚きました。多職種連携のことを考えると、患者さんを一緒に観察して、相談し合える場面があるって、めちゃくちゃ大事なのではと思うのです。どうしても、他の職種は患者さんの一場面の介入で終わってしまうので、患者さんと関わる前後でどのようなことが起こっているのかが見えにくい、看護師がやっていることがわかりにくいことがあるように思います。ナースコールなども病棟担当の理学療法士さんがとることもあるので、一緒に患者さんを見ている意識が自然とついてくるんですよね。こんなことが、薬剤師さんなど他の職種でもあったらいいな~という半分妄想です。
おぬ(Ns)
正直、業務が忙しく、各職種に連絡するだけでも時間かかりますよね。しかも連絡しても手が空いているかどうかもわからない。だから伝達ツールをもっと改善すればいいなと思う。たとえば患者さんの状態を動画でみれるようにするとか、チャット形式で各職種と連携が取れるとか。もう行っている事業者はあるんだけど、標準策として看護業務に取り入れてくれればいいなと思う。妄想だからコンプライアンスとかの話は一切しないよ!(笑)
妄想を現実にするためにはどうする?
喜多(PT)
妄想ありがとうございます笑。ところでみんなの妄想が現実になるためにはどんなことがあればいいですかね?個々人の努力だけでなく、資格が持つ業務の変更、そもそもの医療体制の変更…なんかたくさんありそうだよね!
欲しいなと思っていることを思っているままでは駄目なんだと思います。自分が感じている仕事上での不満や効率の悪さがあるのなら共感できる人を見つけて、皆で意見を出しあって、問題定義してみることかな?それをしたところで、解決するかどうかわからないけど、まずは声に出してみることかなと思います。
くー(ME)
大平(PT)
すごく当たり前のことなんですが、お願いすることと自分がやることを会話を通して伝えあうことが必要だと思います。業務が忙しいからそんなことをしている時間はない!と一蹴されるかもしれませんが、その後の業務エラーを起こすほうが非合理的です。話し合える時間を確保できるように、施設全体で方向性とやり方を決めて取り組む。もしくは、感謝ボックスみたいにしてあの人のこの行動が嬉しかった!みたいな取り組みも面白うそうです。他には、直接的ですが、経営陣にお金を使ってもらい、人を増やしてもらう妄想はよくします(笑)。
看護師の業務が多いことを理由に、実際にこちらからアクションしたことはなかったですね。入院直後からのシームレスな連携や相談できる関係づくりが大切なことはわかっているので、一度看護師長に投げかけてみようかな…。その前段階で、入院中の生活支援について作業療法士と看護師で考えるワークショップをやってみるのもアリな気がしてきました!!
須藤(OT)
白石(Ns)
病棟にいる人を増やしてほしいというのは、看護師として切実な願いですが、点数などが付くわけでもないので現実厳しいですよね。病棟担当の薬剤師さんとかはいますけど、「患者さんに直接触れるような場面は関わりません!」って感じなので…。以前と比べれば相談しやすくはなりましたけど、もう一歩踏み込めない感じがあります。みんなで患者さんをみたいというのは完全に妄想なので、お金や人員配置のことなどめちゃくちゃ壁がありそうです。だけど、実現したら嬉しいです(笑)。
そうなんだ…。僕は移乗のときによくヘルプに行ってましたよ!ストレッチャーへの移乗なんかは人数が必要なので、男手を頼りにされてました(笑)。そうやって普段から何気ない連携をしていると、いざって時に相談しやすいと思います。
イサミ(Ph)
実際に看護師の業務が多すぎるのが問題だと思う。特に記録は基本的には文字だから、多職種にとってわかりやすいか疑問な時がある。そういう場合、もっと違う情報共有方法が開拓されてもいいと思うんだよね。実際こういう取り組みを始めている病院もあるけど、まだまだ少ない。この辺りは看護師の意識も変えないといけないかも。文字文化からマルチメディアへみたいな(笑)
おぬ(Ns)
まとめ
こんな連携あればいいな!は考え始めると、実は実現可能なものもあるような気がしてきました。ちょっと、一回語ってみませんか?