手術室の知らないを解決!現役看護師に「実際どうなの?」を聞いてみた!

手術室に入る機会の少ないリハビリ職にとって、手術室は未知の世界。手術中の雰囲気はもちろん、手術時間外の様子など知らないことばかりです。

そこで今回、リハビリ職たちが現役手術室看護師を招き、聞いてみたかった手術室について聞いてみました。「へぇ~!」連発の座談会になること間違いなし!?

参加者

 喜多(PT)
理学療法士10年目、回復期リハ病棟勤務。手術見学の経験は数回のみ。

 かなこ(Ns)
看護師10年目。
現在は手術室に勤務する。

 たみお(PT)
理学療法士9年目、慢性期病院勤務。手術見学の経験は無し。

 REN(PT)
理学療法士11年目、整形外科クリニック勤務。手術見学は学生時代に数回やった程度。

 須藤(OT)
作業療法士11年目、大学病院勤務。手術見学は年に3回ほど行くが、知らないこと多数。

手術室はピリピリした雰囲気なんですか?

喜多(PT)

今回は、手術室にあまり入る機会のないリハスタッフが、手術室勤務のかなこさんに気軽に質問しよう!という回です。よろしくお願いします。

かなこ(Ns)

はーい!

早速ですが、手術室の雰囲気を教えてください! すごくピリピリしていて、医師が看護師に八つ当たりをしていそうなイメージがあるんです。実際はどうなんですか?

たみお(PT)

かなこ(Ns)

それはドラマの見過ぎですね(笑)。手術には2つあって、数週間前から手術が決まっているものと、緊急での手術があります。手術が決まっているものは、穏やかに進むことが多いです

ふむふむ

たみお(PT)

かなこ(Ns)

でも、緊急の手術で、患者さんの生命が危ういときなどは、緊張感という意味で、ピリピリとした空気感はあります。医師も気を抜いていられる状態ではないですからね。でも、看護師に八つ当たりをする医師はほとんどいないですよ!

そうなんですね! すみません、勝手なイメージを持っていたみたいです。

たみお(PT)

手術中に音楽を流しているって本当?

手術中に音楽を流すと聞いたことがあります! 本当ですか? 曲はどんなものが流れるんですか?

たみお(PT)

かなこ(Ns)

実際にありますよ! 私が働いている病院では、医師が好きな曲を持ってきて流すことが多いですね。何でもいいという医師では、看護師が手術室に置いてあるCDを流すという場合もあります。もちろん、曲が無いほうがいいという医師もいますよ!

おお、ほんとにやっているとは! そしてすごく自由なんですね!

たみお(PT)

かなこ(Ns)

流しちゃダメな音楽のルールって無いんですよ。EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)が流れたり、懐メロが流れたりいろいろですよ。

肩こりしないんですか?

僕は、手術の見学を一度したことがあるんです。そのときに放射線を通さない重たいベスト(プロテクター)のようなものを着ていたのですが、あれで肩こりしませんか?

REN(PT)

かなこ(Ns)

私は肩こりしませんけど、肩におもりを乗せているような感覚なので、先輩とかでめちゃくちゃ肩こりするって言う人もいます

やっぱり!

REN(PT)

かなこ(Ns)

看護師は着る機会が多いので、ちょっとした工夫をしている人もいるらしいです。ウエスト部分のベルトをきつく締めて、肩のところを若干浮かせたりとか。でも、正しい着用法ではないので、おすすめはできません! 放射線被曝リスクがあるので、肩がこるかもしれませんが、きちんと着用しましょう!

はい! 手術の現場では大変なことが多いですね。

REN(PT)

手術の準備について教えてください!

手術室には色んな科の医師が来るじゃないですか? 手術の術式はいつ頃決まって、準備ってどのぐらいでできるんですか?

須藤(OT)

かなこ(Ns)

手術の術式は、患者さんの受診後に精査して決定します。なので、いつ頃というのは一概には言えないんです。でも、手術をするにもスケジュール枠があって、空いているところに入れていきます。術式自体は、1~2ヵ月前には決まっていることが多いです。

喜多(PT)

ほうほう

かなこ(Ns)

もちろん、緊急性の高い手術は別ですよ。そして、手術の1週間前くらいまでには、医師たちに当日のスケジュールをを提出してもらいます。私の病院はそういう感じですね!

なるほど! では、手術の準備に決まりとかあるんですか?

須藤(OT)

かなこ(Ns)

私の病院は外部委託なので、術式ごとに器械がセットになっていて、準備するものもリスト化されています。私たちが行う準備は、医師によって好みが分かれるような器械(ex.腹腔鏡下手術に使うポートや超音波切開装置など)ですね。病院によっては手術の前日に、翌日の器械出しを担当する看護師が準備するという話も聞きますね。

では、夜勤帯に緊急で患者さんが来られた場合の準備はどうしているんですか?

須藤(OT)

かなこ(Ns)

緊急手術でも、本当に急を要する手術はある程度決まっているので、セット化されている器械などを使えば大丈夫です。でも、手術部屋の選定はしますね。患者さんの緊急度や翌日の手術との兼ね合いを見て考えます。

手術室看護師から病棟看護師にお願いしたいこと

喜多(PT)

最後に僕から質問です!手術室の看護師さんと病棟の看護師さんってなんとなく壁があるように感じます。同じ看護師同士でも、簡単にはいかないのでしょうか。かなこさんは、ここが困るとかありますか?

かなこ(Ns)

手術の同意書の確認が不十分なのは困りますね。例えば、日付が西暦なのに平成とかの元号で書かれていたり、そもそも術式がキチンと書かれていなかったりします。同意書の不備があると、そもそも手術が始められないんです。

喜多(PT)

うわ、それは大変だ!

かなこ(Ns)

朝一番の手術以外は、当日の進行状況によって変わるので、どうしても直前に同意書を確認する必要があることがあります。医師に訂正してもらうなどの手間で、全体的な手術の進行が遅れてしまうことは避けたいですね

喜多(PT)

たしかに、手術外のことで手術が遅れるのは困る…。

かなこ(Ns)

あと、術後に患者さんの送迎を頼んでも、なかなか来ないのは困りますね。待っても来ないときは、病棟まで患者さんを送り届けて申し送りをすることもあります。病棟も忙しいと思うので、気持ちもわかるのですが…。

喜多(PT)

僕は病棟看護師さんの姿をいつも見ているので、すぐに手が離せないのを知っています。時間が予定通りにいかないことも多いでしょうから、難しいところですね。

かなこ(Ns)

そうですね。手術室看護師と病棟看護師のやりとりはどこもトラブルになりやすいところだとは思いますが、お互いに尊重しあって、同じ看護師として頑張っていきたいですね

まとめ
今回は、手術室で働くかなこさんに、現場のリアルをたくさん聞くことができました。知らないことがたくさんあり、目からうろこでしたね! ありがとうございました。