この管理職はやたらと掃除をしている…
病院で働いているとそんな人っていませんか?全ての部署にいるわけではありませんが、病院で働く管理職には一人くらい…いや、一割以上はいるんですよね。今回はそんな掃除をいっつもしている管理職に関するコラムです。
掃除…あんたがせなあかん?
僕が新人で入職した病院では、リハビリ科のトップがいつも掃除をしていました。もちろん掃除だけをしていたわけではなく、隙があればどこかを拭きふき…あっちをぽいっと…こっちを片付け…といった具合。僕の親くらいの年齢の方だったので「なんでトップがこんなに掃除を?掃除って一番下っ端がやるもんじゃねぇの?仕事なくなるやないか!ってか気を遣うやないか!」と関西弁を全開にして感じていました。
掃除…大事やん?
そして時は流れ…柑橘系の香りが漂うほどのフレッシュさがなくなり、経験を重ねた僕はついに管理職になりました。「うし!管理職とは自分がプレイヤーとして結果を残すことではない!みんなが結果を出せるように、あれこれと整えるのが仕事なんや!」と意気込みまくります。
そう考えるとどうなったでしょうか…
みなさんがお察しの通り、掃除をはじめていたのです!
「なんやて?!掃除は新人がやればいいと思っていたワシが…率先して掃除をしているだと…!?信じられん!これが…管理職か!」
そうなのです、みんなが気持ちよく働き、少しでも良い結果を出すために出来るちょっとした取り組みとして掃除があることに気付いたのです。掃除…大事やん?
“何気ない”を大事に出来る風土を
こうやって考えてみると、誰かが取り組んでくれている「え、そんなことする意味ある?」が違う見え方をしてきます。
- いつもゴミ箱のゴミを袋に入れてくれる
- トイレットペーパーを交換してくれる
- 手洗い場の水滴を拭いてくれる
- 靴を揃えてくれる
- 働きぶりを褒めてくれる
- 困ったときに声をかけてくれる
- 明るく挨拶してくれる
こういう小さな、しかし大切な、でも業務にはなっていないアレコレ。ここに、とてつもない価値があるように感じます。だって、それだけで職場の風通しが良くなって悩みを共有できたり、患者さんが「この病院は素敵だなぁ」と思ったりすることに繋がるわけですから。
こんな何気ない行為を「意味がない」と切り捨てるのではなく、「それって大切だよね」と思える風土があれば良いですよね。
おわりに
掃除管理職の話から、日々の小さな何気ない行為の話をしてみました。あなたが行っていることって何かありますか?誰にも褒められなくても、実は大きな意味があったりしますよ。