言語聴覚士(ST)のみややんです。日頃から荷物多めで過ごしている私ですが、仕事カバンも例外ではなく、「リュック大きいですね」とスタッフや利用者さん、ご家族に声をかけられるほど。
「荷物の多さと責任の強さは比例するんですよ」なんて言っていただくこともあるので、もうこのまま変えずに行こう!と心に決めているのですが、じゃあ何が入っているのか…? 今日は、5kgのリュックの中身3選をご紹介します!
1)まずは口腔ケアセット
STが担当する方は、多くが口腔に課題を抱えています。口腔ケアグッズを定期的に使用するのであれば利用者さんに購入を勧めますが、見本としてだったり、急遽使いたい場面というのもやってきます。
そのため私は、①数本のスポンジブラシ、②口腔ケア用のジェル(個包装になっているもの)、③口腔ケア用のウェットティッシュを持ち歩いています。
もしもの時用に購入している事業所もあるかもしれませんが、学会に行けばその場でサンプルがもらえるブースもあるので(アンケートに答えるともらえることも)、それらを事業所にストックしておくのも良いでしょう!
2)白紙の束+万全な筆記用具
在宅現場では、毎日のスケジュール内で取り決められた約束事(「毎日〇〇を行いましょう」「とろみ剤は、スプーン1杯入れましょう」など)があり、STからちょっとした介護の工夫をお伝えすることもあります。
ただ、口頭でサラサラとお伝えするだけでは忘れられてしまうこともあるため、紙に書いてお渡しすることで情報を残します。
また、必ずしも訪問時に担当スタッフがいるとは限らないため、お伝えしたいことを置手紙として残すのも大切。事業所によっては記録を残すところもあると思いますが、1枚手書きのメモがあると目に留まりやすいです。
見る相手が誰かによって、ペンの太さは変えましょう。私は誰が読んでも読みやすいように、黒・赤の中太サインペンを持ち歩いています。
3)欠かせない感染対策グッズ
新型コロナウイルス感染症も第5類となり、一部感染対策が解除となった部分はありますが、医療機関での対策は変わらない部分も多くあると思います。私の事業所はマスク・ゴーグルと、随時グローブをしていましたが、基本的にはマスクのみが継続となりました。
しかし、STは口の中を覗いたり、口形を見ることも多々。利用者さんがマスクを外した時は、距離によってゴーグルを装着しています。
ちなみに最近、口元が透明になっているマスクをゲットしました。口の形が見せられることで、失語症や構音障害のリハビリは円滑となりました!
まとめ
血圧計、体温計、パルスオキシメーターといったバイタルセットは、もちろん持っています(これかな、重いのは…)。が、そのほかにも「ST的に大切なもの」はいくつもあります。事業所や個人によって持ち物はさまざまと思いますので、『自分用品』を見つけて快適に訪問していきましょう!
現在は、小児から看取りまでに携わる訪問ST。回復期リハ病院、教員、急性期、ことばの教室もチラッと勤務。摂食嚥下認定STだけど、やっぱりコミュニケーションって1番根っこだよねーと思い返しているところ。
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