3年目にもなると、ある程度仕事にも慣れてくる頃ですよね。そして、今後の働き方や目標をしっかり持てるようになったり、逆に見失ったりする頃でもあります。
今回は、さまざまな職種に集まってもらい、3年目の自分を思い出してもらいました!センチメンタルな気持ちになりつつ、後世に語り継いでいきましょう!!
参加者
坂場(OT)
精神科作業療法士7年目!論文受理されるようにスイッチ入れてます!
えだな(OT)
急性期の病院でOT5年目。今の目標は漫画家としても認知されること!!
イサミ(Ph)
薬剤師7年目。今の目標は論文を書き上げること!!
松田(CE)
臨床工学技士18年目。専従医療安全管理者として医療安全邁進中!
かなこ(Ns)
看護師11年目。論文って言いたい!!
中野(Ns)
看護師でありつつプロ格闘家。プロフィールだけで十分な酒の肴。
3年目の頃…何を考えていた?
イサミ(Ph)
入職して3年目って、みんなどんなこと考えてました?
僕は元々、3年で辞めて大学院へ行くプランが頭にありました!
坂場(OT)
かなこ(Ns)
そのため、3年目は大学院試験の勉強をガッツリやろうかなーと思っていました。しかし、スタッフ退職の影響で、2年勤めた精神科入院病棟から認知症病棟へと移動になってしまい、新たな領域の勉強に手一杯でしたね!学生時代に読んでいた教科書では情報が古くて、最新の論文から知識を入れ直すことから始めました!途中、途中、前十字靭帯を切ってオペで入院することになり、逆に勉強する時間にゆとりが持てたなんてこともありました(笑)
坂場(OT)
えだな(OT)
おぉ、オペまで入ってくるとは!忙しかったのですね。私はちょうど職場内異動で病院が変わって、立ち上げに奮闘していました…!
イサミ(Ph)
えだな(OT)
仕事を続けられる自信がなくて「もう辞めよう…」と悩んだこともありましたが、当時は忙しさにごまかされていましたね(笑)。臨床のスキル不足を目の当たりにして、これまた思い返すと苦しんでいた時期でした…。それと同時に、漫画の仕事も始まりました。臨床と漫画の二重生活もこの頃からスタートしているので、何事もいっぱいいっぱいでした。あ、それは今でも変わらないですが(苦笑)。でも、臨床現場以外に好きな漫画の仕事ができるおかげで、悩んでいる時間もなく、精神的に前向きになれたと思います。
イサミ(Ph)
3年目から漫画家活動がはじまってたのか!ん〜僕は、1年目を調剤室、2年目を病棟で過ごし、3年目からは化学療法室へ配属になりました。担当していた病棟が『血液内科』であったこともあり、ぼんやりと『がん』領域への興味を持っていましたね。3年の業務経験を条件とするがん領域の専門資格があり、それに向けてギアを入れた記憶があります。学会発表も、いただいたテーマで何度かこなしており、次は自分から問いを立てようと模索していた時期ですね。いい感じで仕事に熱中できていた頃と思います。
かなこ(Ns)
イサミ(Ph)
私は、仕事にも慣れてきて環境もよかったので、転職とか特に考えていませんでした。目標とかは設定していなくて、『仕事して!』『遊んで!』っていう感じで毎日を全力で過ごしてました。
かなこ(Ns)
遊びも楽しい頃だもんね!僕は、一通り病棟の仕事にも慣れ、新人を指導をしたり、研究にも積極的に精を出ししていて、いい意味で調子に乗っていた時期でした(笑)。その頃、ちょうど大学院の博士課程が設立の話を聞き、進学のために準備をしていました。ですが、進学と同時に異動になってしまったのでかなり忙しかったです。
なかの(Ns)
松田(CE)
皆さんの話を聴いていると、懐かしくなりましたね。私は、何もわからなくただ先輩に付いて毎日怒られながら習うばかりの1年目、一人で色々な業務ができるようになってくる2年目を過ぎ、だんだん自信がつくと同時に少し偉そうになる3年目だった気がします(笑)。通常業務にも慣れ、認定資格取得や学会発表にも活動的になり徐々に自分のやりたいこと(夢?目標?)を自分なりに見つけ出す時期でした。今思い返すと「医療安全」の領域のプロになりたいと思い始めたのがちょうどこの頃でした。毎日のように全国の医療事故情報を目にするなかで、『なぜ同じような事故が続くの?なぜなくならないの??』と一人で疑問・葛藤していましたね。
3年目に立てた目標って何だった?
イサミ(Ph)
かなこ(Ns)
イサミ(Ph)
わかる(笑)。僕も、長期的な目標を持って行動することが苦手なので、最短で達成できる短期的な目標を次々立てて実行するように心がけていました。なので、常に何かの締め切りに追われていましたね。って、これは今もですが(笑)。
僕は、人生設計的に今の部署に1年しかいれないと思ったので、結果を残せるように全力で取り組んでいました!
坂場(OT)
えだな(OT)
私は、ほぼ立ち上げだったので、もはや「来たら打つ!」が目標だったような…(苦笑)。個人的には「臨床と漫画の仕事を絶対両立する!」と息巻いていました。でも、どちらかと言えば目の前の仕事に真摯に取り組む、という姿勢を大事にしていました。それは今でも変わらないですね。
松田(CE)
当時の目標は、『取得できる認定を早く多く取っておくこと』、『年に1回は学会発表をやってみること』、そして、『医療安全を自分で勉強してみること』でしたね。当時の臨床工学技士は、医療機器の安全管理を学ぶ機会は多くありましたが、医療安全は誰からも学べないという時代でした。当時働いていた病院(都内・約600床)にも医療安全管理者はいましたが、怖い看護師長さんだったので、当然その方から色々学ぶなんてことは恐れ多く・・・(苦笑)。自分で簡単な本を買い、勉強していたことを覚えています。やりたいことに向かい始める苦しい時期でもありましたね。
多くの病院の看護部では、ラダーと呼ばれるランクシステムが存在しています。僕は、ちょうどランクアップする時期だったので、その準備に明け暮れていました。ランクを上げるためには研修が必須なので、2年目後半から計画的に研修に参加していましたね。研究や学会にも精を出していました。個人的には、新人教育担当としてしっかり後輩を育成することも目標のひとつでしたね。
なかの(Ns)
イサミ(Ph)
目標を持ちながらも、目の前のことで精一杯って時期ですよね!!
3年目を迎える後輩たちへアドバイス
イサミ(Ph)
これから3年目を迎える人、現在3年目の人たちに向けて、アドバイスはありますか?
1年目は業務を覚えることで精一杯でしたが、2年目から徐々に余裕が見えてきて、3年目ではプライベートも楽しめるようになりました。医療職って『常に勉強!』ってイメージが強いのですが、プライベートも充実させてはいかがかなぁと思います!ケアする側の人間のメンタルが疲れ切っていたらケア出来ないな!と思うタイプなので、仕事とプライベートを充実させて過ごしていただければと思います!
坂場(OT)
えだな(OT)
「石の上にも3年」と言いますのでいろいろな変化に敏感になる時期かと思います。なんというか、変化しないといけないような気がしてくる時期かな、と。だけど変化はある意味仕事に慣れてきてこなせるようになった、ということの現れでもあると思います。その分、一旦集中してきたことから離れて自分の気になることや興味のあることに集中してもいいかなーと…!ぜひ仕事以外の面でも仕事で培ったものが発揮できないか、探してみてほしいです!
松田(CE)
約20年近く経験してきた今、振り返ってみると3~5年あたりで自分の未来像や夢を意識しだす人が多いのかもしれません。仕事も独り立ちし忙しくなり、時間にも追われ、「将来への不安」も同時に抱える時期かもしれません。とにかく悩みながらでも「自分のやりたいこと」に向かって進んでいくために色々な人たちの話を聞いてみることが大切だと思います。身近な先輩たち、学会等で出会う先輩方、たくさんの人たちの過去・経験・考えを聞きながら相談しながら自分の道を歩んでいってみるといいと思います。苦しいことも辛いこともたくさんありますが、夢は「自分が」諦めなければ必ず叶います!そしてまた、自分の後輩たちにもその経験を伝えていってあげてください。若いうちの努力は何年も経った後に実を結びます。
僕の経験ですが3年くらい病棟で看護師業務をしていると点と点が線に繋がって患者さんの為に出来ることが入院した時から退院するまでの全体像をイメージでき先読みして行動できるようになる時期だと思います。もちろん、それだけでもいいのですが、そこに学会や最近の新たな動向などを書籍などで目を通しておくと+αでより良い入院生活を提供できるようになるかなと思います。ガチガチに勉強しなくても書籍を眺めてなんとなく見ておくと、応用効きそうなときに振り返れるのでおすすめです。
なかの(Ns)
イサミ(Ph)
3年目はちょうど分かれ道になる時期ではないかと思います。仕事に慣れてきて手を抜き始める組と、仕事に余力が出て自己研鑽に励む組。そこからの行動が後に大きな差となってあらわれてしまうような気がします。かくいう自分も、その両方を常に行ったり来たりしていましたが(笑)
やりたいことあるならやってみるってのもいいのかなと!異動とか転職してみて違うなぁって思ったらまた同じところに戻ったらいいと思う!
かなこ(Ns)
まとめ
3年目にもなると、仕事にも余裕が出始めるようですね。目標に向かって頑張ったり、プライベートを充実させたり、目の前のことに追われていたり。。(笑)いろいろなことを考える時期ですが、自分の目指す姿に向けて、しっかりと準備をしてはいかがでしょうか?