現場で働いていると「これで本当にいいのかなぁ…」と自分に問いかけることばかりですよね。最善の関わりをしたいとどんなに願っても、自分自身の未熟さや時間などの制約で叶わないことが多いですから。
そのような日々でいかにベターを探すか、自分の中で折り合いをつけながら腹をくくって働くしかありません。でも、ときにはそんなモヤモヤと向き合うことも大切じゃないですか? だって、モヤモヤを抱えたまま進み続けていたら、どこかでポッキリ折れてしまいそうです。というわけで今回は、モヤモヤの1つの解消法となりうる「書くこと」について、掘り下げてみようと思います。(あれ、多職種連携は…?笑)
ぽりま(Ph)
須藤(OT)
喜多(PT)
書くことは誰しもがやっている
喜多(PT)
せっかく来てくれたから聞くけどさ、「書く」という作業を日々どれくらいしてる?
仕事でめっちゃ文字を扱ってるから、プライベートだとあんまり書いてないかも。
ぽりま(Ph)
喜多(PT)
いやいや、Slackでむっちゃいろいろ書いてるやんw(雑談だけど)
ぽりま(Ph)
喜多(PT)
「毎日日記をつけてます!」とか「実は論文書いているんだぜ!」というガチ勢もいれば、「ブログやってる」とか「SNSアカウントはある」という人もいるよね。ぽりまさんみたいに仕事でやってる人もそうだし。
はいはいはいはい! Twitterはbotだらけだけど、noteでコラム的なものは書いてるよ(あと論文も…)。でも、メモ機能に書いては消して、書いては消して… 結局まとまらない、みたいなことを延々と繰り返している時もある(笑)。昔と比べてペンで書くことは減ったけど、その代わりスマホで文字を打つ量がハンパなくなってるね。
須藤(OT)
たしかに、スマホで打ってる文字の量は凄まじいかも。
ぽりま(Ph)
喜多(PT)
そうそう、わざわざ書き記さなくても、普段からカルテや記録を毎日書いてるだろうし、なんなら最近のコミュニケーションは文字が主体じゃない? こうやって考えてみると、「書くこと」ってとにかくみんながやっている行為だよね。実はとっても身近、というかもはや生活の一部なのでは?
ぽりま(Ph)
モヤモヤを言語化して俯瞰しよう
喜多(PT)
書くことが日常だとわかったので、それをちょっとだけ「モヤモヤ」の解消に活用してみない? というわけで、あなたの「モヤモヤ」、少しだけ書いてみましょうよ…。
須藤(OT)
喜多(PT)
もちろん!「え~、いきなり書くなんてむずいよ~!」なんて深く考えず、とにかくやってみましょう。別に、文字数も枚数もいらないです。なんだか読めもしないミミズみたいな字で、30文字くらいで良いので、書いてみるのです、気楽に。
えーっと、えーっと。「今何を書いたらいいかよくわかりません」…φ(..)
須藤(OT)
「おもしろいことが書けるようになりたい」…φ(・ω・`)
ぽりま(Ph)
喜多(PT)
そそそそ(笑)。電車に乗ってる時に「ピピピッ!」って打つくらいの感覚でいいのよ。だって、慣れ親しんだ行為ですからね。実際に書いてみると「おやおや?」と気付くことがあるはずなの。
とりあえず、自分の中に何もないんだなってことがわかった(笑)。
須藤(OT)
喜多(PT)
それならそれでいいのよ。例えば、「これをモヤモヤと感じていたのか!」と俯瞰して見ると、実はモヤモヤというよりイライラ(怒りの感情)だったり、いっぱいあると思ってたモヤモヤが全部一つの原因に基づいていたり、すぐ解決法が思い浮かんでモヤモヤが解消されたり…こんな風に、何かしら感じると思うのよね。まぁ結局よくわからんこともあるけど(笑)
あー、うんうん。なんか頭ん中が整理される感じはあるよね。
須藤(OT)
私は書くと、どんどん疑問が増えてGoogle検索ループに陥るよ(笑)
ぽりま(Ph)
喜多(PT)
そうそう。ただ書いただけなのに、すごくない? じゃあさ、そのモヤモヤにちょっと名前つけてみてよ。
えっと、僕が書いたのは「今何を書いたらいいかよくわかりません」だから…「迷う以前」とか?
須藤(OT)
私は「遊びが足りない」\( •̀ω•́ )/!!!
ぽりま(Ph)
喜多(PT)
モヤモヤに言葉を与えるとさ、実は悩みを明確化する効果があるのよ。
あー!したした!たしかに、モヤモヤだけだと、自分が何に悩んでるのかわからないけど、名前を付けるとハッキリするね。
須藤(OT)
喜多(PT)
これね、実際に書いてみないとわからないのよ。頭の中で考えているだけでは全然まとまらないことも、書き出してみると不思議と冷静に見ることができる。こう考えるとすごくない?
モヤモヤは今解決しなくてもイイ
言いたいことはなんとなくわかったんだけど、結局わからないまんまの時はどうしたらいいの?
須藤(OT)
喜多(PT)
それは、モヤモヤをモヤモヤとして抱えておくことも大切ということだね。
ぽりま(Ph)
喜多(PT)
頭で考えてるだけの時って、モヤモヤが自由に動いている状態だと思うのよ。だから、それを書き出して、見える化するだけでも意味があると思うのよね。
たしかに、「自分はモヤモヤしてるんだ」って事実が明確になれば、そのモヤモヤにどう対処するかって考えることもできるからね。
須藤(OT)
それって、自分の気持ちを受け入れることにもつながるんじゃないかな? って、聞いてて思った!
ぽりま(Ph)
喜多(PT)
そうそう。頭の中で悩んでる時って「そうなのかな?やっぱりちがうかな?」って迷ってたりもするから、書き出すことで自分と悩みを切り離して、モヤモヤを外在化するというか。だから、考えてばかりじゃなくて、とりあえず書いてみよって思う。
なるほどね~。たしかに書き始めてまとまってくることもあるから、納得だわ。
須藤(OT)
喜多(PT)
あとはさっき、ぽりまさんが言ってたように「モヤモヤしてる」って事実を認識してると、ある時唐突に「こういうことだったのか!」と、自分の気持ちに納得することがあるのよ。僕は「モヤモヤ」の平均期間が2年越えなんだけど、そのまま抱えておいてもそのうち「なるほど!」となるから、「まぁえっか」って思ってる。
須藤(OT)
まとめると、「モヤモヤ」を書くことって、「自分」を知ることなのです。って私が締めで良いのかな?
ぽりま(Ph)
喜多(PT)
おわりに
とにかく「モヤモヤ」を「書くこと」について語り合ってみました。もちろん、方法は何でも良いです。「話す」や「読む」でも同じような経験ができるはずなので。メディッコメンバーはきっと、「書くこと」が比較的好きなので、それをコンテンツとして育てています。書くことは知るためのひとつの手段。日頃、ついつい流してしまいそうな自分の気持ちに向き合ってみませんか?