他職種の診療報酬事情は?放射線技師×薬剤師×理学療法士座談会

医療分野で働いていると、診療報酬から逃れることは出来ません。そして、私たちは診療報酬に従って働いているので、その動向も見ておく必要があります。ってさ、自分の職種だけでも精一杯なのに、他の職種のことなんて知らないよね?今回は放射線技師・薬剤師・理学療法士が集まって診療報酬について語りました。

 

参加者

クラーク(RT)
診療報酬があまりつかない悲しき職種。その分知識がないことは自覚している。

イサミ(Ph)
診療報酬のことは国家試験であまり触れられないので、全く知らずに現場へ。しかし、実際の仕事は診療報酬に左右されることも多く、途中から勉強を余儀なくされた。

喜多(PT)
回復期での勤務経験のある理学療法士。診療報酬のことを考え始めたのは割と経験年数が出てからなので、若手の頃から知っておくべきだった…と反省している。

まずは診療報酬についての思い出を語ってみよう!

喜多(PT)

診療報酬座談会だよ!まずは診療報酬についての思い出を語っていこうぜ!

うす!

イサミ(Ph)

(思い出…?)

クラーク(RT)

喜多(PT)

僕は実習先が「○○は何点!△△は何点!」ってスタッフルームに掲示してたことがすごく印象的だったんだわ。「えっ、こんなんまで覚えるの?請求とか事務さんがするんじゃないの?」って感じてたよ。

おおー。すごい!実際に手技する人が点数を意識するって、なんか深い気がする!

クラーク(RT)

喜多(PT)

そうなんよね〜!今でこそ大事だと思うけど、学生のときには大切さを感じてなかったからさ。イサミっちは診療報酬に関する思い出って何かある?

病院の薬剤師って、基本的には欠員補充なのでなかなか募集がかからないんだよね。でも僕が新卒の頃は、ちょうど『病棟薬剤業務実施加算』や『薬剤管理指導料』を取るために多くの病院で人員確保を行なっていたんだ。だから、就活がすごくスムーズだったんだ(笑)。いい思い出だね!

イサミ(Ph)

喜多(PT)

なるほど…たしかに、点数と人員が絡んでて就活に影響するってのはあるあるだけど、学生時代はその恩恵を感じるよね(笑)。

自職種の診療報酬…特徴を紹介だ!

喜多(PT)

リハビリは「20分一単位」って設定になってるんだ。つまり、19分だけリハビリしても請求出来なくて、時間で区切られてるのよ。

へぇ、そんな風に決まってるのか!

クラーク(RT)

喜多(PT)

そうそう。ちなみに、一日に提供できる時間も決まっていて、上限以上は算定出来なくなってんのよ。「もっとリハビリ提供したい!」と思ってもだめだから、決められた時間で成果を出さないといけないシビアな側面もあるよね。薬剤師と放射線技師は時間とかの縛り?はあるの?

薬剤師の時間感覚はもうちょっとざっくりしていて、例えば病棟薬剤業務実施加算の施設基準は「病棟専任の薬剤師が病棟薬剤業務を1病棟又は治療室1週間につき 20 時間相当以上」となっているんだ。明確に時間を区切られていないから、そういった意味ではじっくりと患者さんと向き合えていたのかも。

イサミ(Ph)

逆に放射線技師は全くないですね(悲)。どのくらいの時間で検査を終えなければいけないとかもなくて。依頼された検査を終えて放射線科医が見てレポートをつけて初めて診療報酬につながるので、検査だけだと早くても遅くてもそのあたりの影響は診療報酬上は何もないんです。

クラーク(RT)

喜多(PT)

ほうほう…裏側って感じだねぇ。

ただし、1日の中でCTとMRIをやるとなると、両方を10割請求することはできなくて、後に行う方が請求割合が下がります。なので、そういう場合はこちらから片方は翌日とかに〜って進言したりもしますが、DPCの絡みなどがあると背に腹は変えられないって状況もありますね。

クラーク(RT)

喜多(PT)

え!そんな実情が!検査の順序ってそういう点も考慮されてるんか…

気になる改正…職種ごとの特徴は?

喜多(PT)

僕は回復期リハで勤めてたから、そこの特徴を紹介するね!回復期は改正を重ねるごとに施設基準が厳しくなってきたんだよ。

どんな感じで厳しくなったの?

イサミ(Ph)

喜多(PT)

例えば、患者さんが一定期間内でちゃんと生活の改善がないとダメですよ!ってラインが求められたりしたよ。

それってどう評価するの?

イサミ(Ph)

喜多(PT)

入退院時のFIMから改善した点数と入院日数から算出するねん。短い入院期間でグッと良くなれば良い、長い入院期間であまりならちょっと…って感じだね。

そうやって区分けされるようなのは、現場で働くスタッフとしては辛くない?

クラーク(RT)

喜多(PT)

そうなんだよ〜!ただ、個々の患者さんで見られるわけでなくて、全体の数字で見られるから、バランスを取りながらそれぞれに必要なだけのリハビリが届くようにしてたね。年々そのラインが厳しくなるから、入退院のマネジメントなんかは大変だったよね。

薬剤師的に気になるのは、診療報酬改定と合わせて行われる薬価改定かな。

イサミ(Ph)

喜多(PT)

薬価が改定されると、薬剤師的にはどうなの?

基本的に、病院や薬局などの医療機関が医薬品卸などから仕入れる薬の値段は、薬価よりも安くなっているんだ。だから、その差分はそのまま医療機関の収入となってるんだよね。

イサミ(Ph)

喜多(PT)

ほうほう。

薬価の改定に伴って仕入れ値も変動したりするから、年度末とかは購入量を制限したり使用量とのバランスを取ったりと、結構バタバタするんだよね。

イサミ(Ph)

なるほど!年度が変わるタイミングで値段が変わるから、ギリギリまで購入をセーブするってことだ!

クラーク(RT)

そゆこと!でも、これからは2年に一度ではなく毎年改定されることになったみたいなんだ。現場は荒れそうだよ(笑)。

イサミ(Ph)

改定とかではないけど、最近放射線技師の世界で広がってきたのは骨や臓器の3D画像を作って、手術の際に活用することによって得られる算定が認知されてきてますね。

クラーク(RT)

喜多(PT)

あれいいよね!そういう形で加算されてたんや!

今までその算定基準が曖昧で地域ごとに差があったので、どうやったら取れるのかってのは情報共有が進んできてるけど、まだまだ文言として統一化されて明記されてないという課題は残ってますね。

クラーク(RT)

まとめ
今回は各職種の診療報酬について触りを語り合いました。本当は未来予想をしてみる予定だったのですが、忘れていた…のでまた別の機械に!