喜多(PT)
このコラムを書いている現在、会社で新しくオープンする店舗の準備に一生懸命になっております。新しい店舗…ということは、店舗の内装を考えたりするわけで、医療介護職や利用者さんだけではなく、建築に関わる方々との話し合いも行います。そこで設計士さんと話していた時に「前提共有が連携に大切や!」と思ったことがありましたので、コラムにまとめてみます。
店舗の内装を進めるときには予算がある!
店舗の内装工事となると、「オシャレな感じ」や「使いやすい導線」などなどを考えるものですが、それらを実装できるかは予算によります。お金をかければかけるほど、理想の店舗に近付いていく…ってのは皆さんわかりますよね。でも、そんなにいくらでもつぎ込めるような会社はなかなかありません。「本当は1,000万くらいを確保したいけど、今回は100万に抑えないといけない…」みたいなことがあるわけです。こういう使えるお金が予算ですよね。
松竹梅で見積もりください!
予算が決まっていても、できれば設定した予算よりも抑えれればそれだけありがたいもの。「100万って言ってけど、資材が安く仕入れれたので50万でいけました!」なんて話を聞くと、「ラッキー!他のことにお金が回せる!」とか思うわけです。というわけで、今回の新しい店舗では「松竹梅の工事計画を見積もりください」とお願いしていました。めっちゃ内装を良くする、普通程度に内装を仕上げる、最低限だけ仕上げる…みたいなイメージですかね。場合によっては追加の予算を必要とするかもしれないし、こういう頼み方をすることはまずまずあるものです。
松竹梅の共有が全然できていなかった!
このとき、松竹梅のイメージがまったく共有できていなかったことに気付いたのです! 先述したように、「予算100万円」のなかでは最大で100万円、真ん中で75万円、低くて50万円…くらいのイメージを僕たちはしていました。しかし、設計士の方は「この店舗なら、750万、500万、300万…くらいで提案すればいいかな」となっていたのです。あまりにもお互いが想定しているものが違いすぎる!
結局どうなったか…
今回の打ち合わせでは、僕たちと設計士さんの間に調整役のようなポジションで別の方がいたので、「松竹梅ってこんな感じですわ」とズレを修正してくれました。無駄なお仕事になってしまうことを回避できました。良かった良かった。
おわりに
と、一連の流れを経験して「前提ってほんまずれるよな~」と「当たり前と思っていることほど確認が漏れるよなぁ~」と再確認できました。こういうことって職種が異なるとどうしても出やすいものですよね。みなさんもこういう事例から、日々の多職種連携を考えてみてくださいね!